【詩】　君の輪郭

 連絡が来た

君の輪郭が薄れた頃に
平穏が訪れ始めた頃に

君の言葉を見て
前ほどには
心を乱されなくなった

会わない。と
頭は言っているのに
心は違う答えを見つけている

連絡が来た

君の輪郭が薄れてきたのに
平穏が訪れ始めたのに

君の顔を見て
前みたいに
心を乱されるのがこわい

会いたくない。と
頭は言っているのに
心は違う答えを見つけている

連絡が来た

たった数文字の
君の言葉に

君の輪郭が
目の前へと浮かび上がり
君の頬へと
触れた記憶を呼び起こし

心はもう
答えへと動き出すんだ