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仕事の辞め方(鈴木おさむ)

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です


はじめの一行

はじめに

2023年10月12日
今日はご報告があります。
僕は1992年2月から放送作家というお仕事を始めさせていただき、今年で32年。放送作家に加えて、脚本業もさせていただいてきましたが。
本来2024年3月31日で32年やってきた放送作家業を辞めることにしました。
脚本業も辞めます。

仕事の辞め方(鈴木おさむ)

告白調のはじめの一行は、やっぱりインパクトがありますね。
グイグイ気持ちが引き寄せされます。
そんな事実をもとに、著者が何を考え、何をしたのか、先が知りたくなってくるはじめにです。

本書の内容

辞める理由

 本書の第一章は、著者が今の仕事を辞めるに至った背景が説明されています。その中でのけっこう強力なワードが「ソフト老害」。著者は40歳のころそんなことを感じていたそうです。
 もちろん、本人にはそんなつもりはありません。ただ、仕事の実績を重ねていくにつれて現場でのその人の言葉は重くなっていきます。そんな現場で、「こうすればいいんじゃない?」なんて気軽に放ったひと言が、その場の結論になったりすることもある。本来は現場の人たちに任せるつもりなんだけど、意見を求められれば意見を言う。しかし気が付けばそれが結論。忖度というものなのでしょうか。そういったことが起こっていることに気付いたとき、違和感を感じ始めたようです。

代わりがいるという現実

 組織で仕事をする場合もそうなんですが、現役でバリバリやってるときはこう考えがちです。「俺がいなきゃ、現場は回らないだろう」。実際に、現場はその人を中心に回っていたり、その人の才能があるからそれだけの実績が生まれたり、その人だからこそできることがあったり、という状態だと思います。
 しかし、その人が去れば去ったなりに、組織は回りますし、現場も動く。そしてまた違った能力が伸びてきて、新たな組織の力を育んでいくものです。著者はそんなことも感じた中で、「自分はここにいない方がいいのかも」なんて考え始めたようです。

仕事の辞め方

 そんな流れから、具体的な仕事の辞め方に入っていきます。ノウハウというより心構えという感じでしょうか。決めて、一つ一つ手放していく。大事なのは、手放すことが先であるという事ですね。手放すから入る。そんなことを信じて思い切って手放してみる。とても大事な考え方じゃないかと思います。

本書を読んで感じた事

人生100年時代

少し前に、「人生100年時代」という言葉が流行りました。
その元ネタは、『LIFE SHIFT』という本です。

https://note.com/kaorutamura/n/n7fa45fe92973


 この本が主張するのは、長寿時代には、学生→仕事→老後という人生の3つのフェーズでは100年を生ききれないという事。学生から仕事を経験し、さらに学び直し、新たな仕事で社会に貢献するという形で、複数の専門性を持って社会に影響を持つことをすすめています。
 今回ご紹介する鈴木おさむ氏の生き方がまさにそんな感じ。今までの仕事を一旦手放し、新たなビジネスに挑戦する。きっと年齢に応じた働き方でビジネスを興されるのではないかと思います。
 実は私自身も同じようなことを考えており、とてもシンパシーを感じる一冊でした。

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

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ちなみに私はこんな本書いている人です。






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