LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です
はじめの一行
日本語版への序文
わざわざ日本語版専用の序文をつけている本書。
著者にしてみても、日本というのは注目に値する国であるとみている証拠でしょう。
学者さんではあるものの、比較的読みやすい文体でした。
本書の内容
お金の問題だけではない
上述の序文にもある通り、長寿化はどちらかと言えばネガティブな印象で語られやすい。
一例をあげると、介護や健康の問題、お金の問題、さまざまな「問題」ばかりがメディアでは取りざたされます。
しかし一方で、長寿であることは、使える時間が長くなるということ。
とすれば、いろんなことを経験し、学ぶにはこれほど素晴らしいことはないわけです。
古今東西様々な物語の中で、「不老長寿」は夢であり、何をおいても手に入れたいものであるはずです。
長寿という夢はもうある程度果たされていますが、不老というところがまだまだ追いついていない。
それがネガティブなニュースの原因かもしれませんが、見方を変えれば、ネガティブなニュースを流すほうがありがたい企業もあります。
まあ私の知ってる保険業界なんかもその一つですね。
危険をあおって、契約を促すには最適な世論形成。
しかし、そこに踊らされるだけでなく、新たな人生戦略というのを考えていく必要がありそうです。
人生を3ステージに分ける
本書においては、あのスフィンクスのなぞなぞがでてきます。
朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足の動物なーんだ、というやつですね。
これまでの人の障害というのは、その3つのステージに区切られていた。
学ぶ時期、働く時期、退職した後、という考え方ですね。
これが人生80年時代ならまだ何とかなった。
しかし、100年人生となるとそうもいかない。
ということで、本書では、人生3.0の従来の在り方から、人生3.5、人生4.0、人生5.0などの提案を行う。
当然そこで起こりうるお金の問題も検討されています。
今後のライフプランを考えるうえで、考えざるを得ない世界観を垣間見ることができます。
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