記憶の習性が幸せを遠ざける!?
一言でいうと
思い出すのは最悪の記憶
活用シーン
不安を感じやすい人の不安への対処
内容
ハーバード大学における実験。
地下鉄を使っている人を対象に「自分が電車を乗り過ごしたときのことを思い出してみてください」と質問した。するとほとんどの人が、自分にとって最悪の乗り過ごし経験を思い出し、そのエピソードを語った。
人類の進化の過程で、脳には嫌な記憶ほど強く残りやすくなっている傾向があるという。
これに対処する方法を、ハーバード大学の研究チームは提案している。
一つ目は、自分が「過去の最高の体験」または「過去の最悪の体験」のどちらかしか思い出していないのではないか?と疑ってみること。
二つ目は、記憶に関する日記をつける方法。気付きを箇条書きにしていくことで記憶の平均化が進む。
『後悔しない超選択術』
メンタリストDaiGo
人間は自分の見の危険を守るために、メモリーバイアスを持っていると言います。それは、最悪の状態を思い出しやすいということです。そうやって、自分の見を少しでもリスクから遠ざける方向へ動かそうとします。逆にこういったバイアスが、積極的な行動を阻むことがあります。
「体罰」が一定程度有効なのは、こういう性質からかもしれません。昔、箒の柄でお尻を叩かれたものですが、そんな一番痛い思い出が思い出されるから、先生には逆らわない(苦笑)
ただ、ここでは詳しくは書きませんが、幸せになるコツの一つは「冒険をする」ことだと思っています。私自身そういった考えを持っていますし、たまたま先日読んだ幸福学の前野隆司先生の本でもそのようなことが書かれていたので、きっと的外れな話ではないと思います。となると、このメモリーバイアスは「冒険を妨げる」という意味では、幸せを遠ざける効能もあるわけです。命の危機から身を護るため、幸せからも遠ざける。
小さい頃ならいざ知らず、大人になった私たちはこういった自動制御ともいえる危機感知機能をある程度コントロール下に置きたいところ。本書ではそのコツとして二つの方法が提示されています。いずれも、記憶に対して客観的に接する方法です。この程度のことなら、試してみて損はないかもしれませんね。
私はこんな本書いてる人です(^^)/
頂いたサポートは、日本の二代目経営者のこれからの活躍を支援するために使わせていただきます。