永遠の誓いができる背景にあるもの~歴史の終わり幻想

一言でいうと

自分はずっと変わらない、と思いがち。

活用シーン

人生設計

内容

ハーバード大学の心理学者ダニエル・ギルバートによる実験

人々に次の二つの質問をした。
(a)10年前、あなたはどのバンドのファンでしたか?
今そのバンドのコンサートチケットを買うとしたら、いくら払いますか?
(b)今あなたはどのバンドのファンですか?
10年後にそのバンドのコンサートチケットを買うとしたら、あなたはいくら払いますか?

結果、現在好きなバンドを10年後に見るために支払う金額は、
10年前に好きだったバンドを今見るために支払う金額より、平均して61%たかかった。

これを「歴史の終わり幻想」を表す例だと本書では指摘している。

Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法
ロルフ・ドベリ(著)

正直、私はこの研究結果が何を表すのか、はじめはよくわからなかったので、キーワードと言える「歴史の終わり幻想」を調べてみました。
これは、自分は過去から変わってきて、今の状態が完成形である、という考え方のようです。だから将来に対して、自分が変化するという風には基本考えにくいものだという事だそうです。

このコンサートの件については恐らく、10年後も今好きなバンドを好きでい続けて、そこそこお金を払ってもいいよ、という自分が変化しないことを証明する実験。また、10年前に好きだったバンドは10年たって当時ほどの価値を感じていない自分を意識しているにもかかわらず、です。

もっとシンプルに言うと、10年前好きだったバンドは10年後当時ほど熱狂していない自分がいるわけです。なのに、今好きなバンドは10年後も今と同じように好きでい続ける自分を想像する。人間とはそういうものなのだ、という事なのだそうです。


そういうことがあるから、人は永遠の愛を誓えるし、
タトゥーなんてものをすることができるんじゃないかと思います。
最近は多少なりともゆるんだとはいえ、一つの会社に生涯務めるという前提において、「たまたまその時評判がよかった」とか「たまたまその時元気のよかった」会社を割と気軽に選べるのも、こういった心理効果があるからなのかもしれません。

まあそれでも、どんな道をすすんだとしてもたいていはやり直しがきくものです。最近はタトゥだって消せる(といってもきれいに、というわけにはいかないようですが)ようにもなっているようですから。

未来のことはどうせわからないのだから、今最善と思う道をすすめばそれでいいのかもしれません。



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私はこんな本書いてる人です(^^)/


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