よみがえる限界集落
※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です
はじめの一行
はじめに
この「はじめに」は、まさに著者の思いの中心にあるもの、そしてそれが世界的な動きと合致していることを表現したかったのでしょうね。
本書の内容
効率の果てに
もともとIT系企業でサラリーマンをしていた著者は、親の会社を継ぐことになったと言います。親の会社の決算状況はあまりよくない。莫大な借金を背負っている状態とか。それでも先代は、次々と多角化に挑むのですが、その一つの事業がホテル事業。
著者はそのホテル事業をこれからの中心に据え、徹底的に口コミの改善を行う。口コミサイトでのネガティブな評価の部分をただひたすら改善していったようです。それは功を奏し、ホテルはそこそこいい方向に進み始めたものの、あのコロナによる行動制限。著者は動きが取れなくなります。
コンビニもないような地にあるホテル。
そこでボンヤリ過ごすうちに、この手つかずの自然を活かすことは出来ないか?と思いつく。自然に手を入れるのではなく、自然の中で人が何かに気付くような流れはつくれないだろうか、と考え始めます。
宿泊施設?テーマパーク?
実際に行ったのは、ホテルを拠点にしつつも、その地の大自然とともに暮らすことそのものを体験するという人の手の入らない大自然テーマパーク。一応ホテル業なのでしょうが、観光のための宿泊というところから、宿泊そのものがレジャーという新しいホテルの形態を創り出しているかもしれません。
そんなところへ、インターンシップで集まった学生を仲間にし、どんどん新しい企画も増えているようです。
効率と人工物の中に生きる私たちが、自然というあるべき場所へ戻る一つのムーブメントを起こしつつある著者のドキュメンタリーです。
いやーーー、読書って素晴らしいですね。
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