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チームのことだけ、考えた。――サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です


はじめの一行

はじめにーーー社員が辞めない変な会社

この本は「サイボウズ」という会社について書いたものだ。サイボウズは1997年に筆者を含む3人で創業した会社で、「グループウェア」という情報共有ソフトを開発している。中小きぎょぅから大企業まで業種を問わず広く利用されており、日本ではトップシェアだ。グループウェアを使えば、様々な情報を共有し、スピーディーに意見交換できるので、楽しく効率的に働けるようになる。
企業向けのソフトウェア開発だから、顧客やパートナーとの信頼関係を大事にする堅い商売だ。しかし、会社としてはやや緩い。たとえば、台風が来ることがわかると、ほとんどの社員は出社してこない。

『チームのことだけ、考えた。――サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか』青野慶久

このまえがき、ここからいい話になっていきます。
ちょっとしたクライマックスですね。
色々なしがらみで、ご紹介するのはここまでですが、サイボウズという会社の一端を垣間見せてくれるまえがきとなっています。


著者である青野さんのサイン

本書の内容

ベンチャー企業の不思議

実はいつも思うことがあります。
たとえばGAFAだって、一夜にしてあの規模になったわけではありません。
そして、社員の採用はそれぞれに特徴があるやり方をしているようですし、ミッションは明確。
さらには、社員のパフォーマンスを最大化するために数々の施策を施している。
しかし、よく考えてみると、そんなものがある日突然出来上がるわけがないのです。

かれらは、チームを作ることに対して、非常に多くの研究成果や実践成果を残しています。
それはすなわち、組織の問題で随分苦しんだということの証なのかもしれません。
そして日本のITベンチャー、サイボウズ社もまた、ご多分に漏れず苦労をしたようです。

ライバルとの競争に疲れ果てた時

多くの人が知るように、IT企業はブラックであることが少なからずあるようです。
サイボウズ社もかつてはそんな会社の1つでした。
足りない人材の中で、何とか熾烈な競争を勝ち抜く必要があった。
するととうぜん、仕事は長時間にわたり、社員にはかなりの無理を強いる。

すると社員の定着率は下がり、結果として常にベテランのいない、チームの体を成していない組織がある。
様々な問題を突き付けられ、途方に暮れているとき、著者は考えた。
これでいいのだろうか、と。

この時に、働くことの意味を考え始めたようなのです。

仕事の先にあるもの

仕事は人を成長させてくれますが、そもそも人は幸せを追求するものなのではないか。
そこをうまくバランスをとっていく必要がある。
仕事一筋が楽しい人もいれば、仕事はほどほどで家庭生活を大事にしたい人もいる。
わけあって、十分な時間を仕事に集中できないものの、仕事から離れたくない人もいる。
そんな人たちをみんな集めて、みんな幸せになれるように舵を切っていく。
あるひ、著者はそんなビジョンを描いたようです。

そしていま、会社は非常に安定しています。

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