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ハーバード・ビジネス・レビュー公式ガイド 社内政治マニュアル

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です


はじめの一行

社内政治・・・?

特に大きな企業に顕著だと思いますが、社内の政治に翻弄されるケース、けっこうあると思います。
私の感覚として、良い人ほど出世できず、冷血な人ほど出世する。
企業は、長期的な成果より、短期的な成果でしか評価されないことが多い。

やりたいこと、やったらいいと思う事を出来ないのが、多くの組織だと思います。
逆に、正しいと思う事をやったが故、組織の中でつまはじきものにされることも少なからずある。
そういった人のためのマニュアル。
前文では、そんな事を簡潔に示しているように思います。

社内政治のスキルは、仕事で成功する「最高の手助け」である

どんな組織にも政治的なドラマというものが存在する。つまり、個人的なぶつかり合いだの、さまざまな課題についての対立だのがおこり、縄張り争いが盛んに発生するのだ。おとなしく耐え忍んで仕事を成し遂げようとしていたら、きっと頭がおかしくなってしまうだろう。問題は、黙ってうつむいているわけにはいかないことだ。組織や自分のキャリアのためには、たとえ困難であっても、生産的に同僚と働かなければならない。では、暗黒側(ダークサイド)に足を踏み入れずにうまく立ち回るにはどうしたらいいのだろう?権力の力学(ダイナミクス)や言葉にされないルールの存在を認めることだーそして、そういうものにポジティブに向き合っていく事である。「政治」とは決して悪い言葉ではない。人から権力を横取りしたり、社内でガツガツ出世しようとしたりしなくても、仕事で成功できる。

ハーバード・ビジネス・レビュー公式ガイド 社内政治マニュアル(カレン・ディロン)

本書の内容

社内政治に活用できるスキル

さて、社内政治という言葉にどんなイメージを持ちますか?
どちらかというと、私個人的には姑息なイメージがあります(笑)
とはいえ、現実世界において必要なスキルでしょうから、学ばないわけにはいきません。

逆にそういった煩わしい事を、さっさとスルーして自分の力量を活かしていきましょう、というのが本書の提案でしょう。
具体的には、こんなスキルが学べる、と本書は言っています。

①付き合いにくい人と「うまく人間関係を築く方法」
②味方を増やして「まわりに影響力を与える方法」
③骨が折れるけれども「実り多い話し合いに取り組む方法」
④必要なリソースを「まんまと手に入れる方法」
⑤人の恨みを買わずに「出世する方法」
⑥上司のペットになった社員と「上手に付き合う方法」
⑦社内のいじめっ子や派閥に「立ち向かう方法」
⑧ここぞというときに「自分の功績を強調する方法」
⑨権力闘争やつまらない競争を「避ける方法」
⑩対抗意識を持っている同僚たちと「結託する方法」

この内容を見ると、ほとんどが人間関係に関する項目であることに驚きます。
まぁ、「社内政治」という事ですから人に関わるのは当たり前ともいえますが、ここにあげられたことを悩んでいる人、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
会社を辞める理由の第一位が、人間関係であるというのはなんとなくここから透けて見えそうです。

特殊なノウハウではない

本書を読み進めて感じたのは、何かスゴイアイデアで、特殊なスキルやノウハウか?
というとそうでもないと思います。
まぁ、読んでみれば、常識の範囲内かな・・・と思われるものがほとんど。
うまい人はこれを無意識にやっていると思います。

どうもうまくいかない。
そんな人は、頭の中を整理するつもりで読んでみるのもアリかもしれません。

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