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インド映画「花嫁はどこへ」ネタバレ感想

花嫁はどこへ 公式
https://movies.shochiku.co.jp/lostladies/

取り違えられた花嫁たち、二人ともまだ十代。一人は本当に子供。
電車に乗った駅の名前も、これから自分が嫁いでずっと暮らしていくであろう村の名前も、もちろん降りる駅の名前も知らない。

でも、家事全般ばっちりだし、料理は他所のうちの台所でもお菓子作れる位に鍛えられてる。

自分が何も知らない…という事も知らない。

花嫁取り違えた花婿の実家も、女性たちは、男性の好みに合わせて料理を作るのが長すぎて自分の好みが何かもわからなくなっていたり、友達もいないよう。

だいたい、嫁ぎ先では家事労働の担い手なのに、持参金までつけなきゃいけないってどういう事?

取り違えられた方の花嫁は何百人もいる高校で成績一位なのに、大学進学も認められず、とにかく金持ちの家に嫁ぐ事を親に決められてしまう。この子はとても賢いし、自分の事だけ考えたら逃げ出せばよかったのに、残って迷子になったもう一人の花嫁探してあげる位優しい。

悪徳賄賂警官に見えた警官が、最後、ちゃんと彼女の事を守ってあげたのが、意外だし、感動しました。

もしかしたら賄賂はそれなりにもらうけど、仕事熱心なだけかもしれない。彼女の行動を監視していたのも彼なりの正義感だったのかもしれない。

女性たち自身が、自分のおかれている不自由な状態に気づいていなかったり、気づいても抜け出せなかったりする姿は見ていてしんどかったです。

この映画では、若い何も知らなかった花嫁は、自分でお金稼げることも自分が何も知らないことにも気づけたし、もう一人も、ちゃんと大学に行けたのが本当に良かった。二人とも、これから道をどんどん切り開いていけそう。

変えれなくなった花嫁を助けてくれた人たちも本当に良い人たちで。途中ちょっとしんどくなる時もあったけど、感動できる映画でした。

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