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ふわふわ、とろとろの食感がたまらない! ナスのシンプルスープ

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本日ご紹介するのは旬の秋ナスをたっぷり使ったスープ。ナスの中身だけを使うことで、とろとろの食感になり、オリーブオイルとにんにくで炒めることで、ブイヨンなしでも想像以上の味わい深さに。仕上げに一振りした唐辛子がおいしさをいっそう引き立てます。

この記事は2019年のcakes連載の再掲です。

ナスの新しいおいしさを、シンプルな塩味で。

秋口に入ると、ナスは盛りから名残に入り、味わいもぐっと力強くなってきます。この時期のナスは、浅漬けやさっと炒めるより、スープで煮込むような調理法にぴったりなんです。今日はそんな秋ナスを使って、シンプルだけれど、これまで食べたことのないようなスープを作ります。

ナスのほかには、塩とオリーブオイル、にんにく。今回のスープに、皮は使いません。レンジで柔らかくしたナスの、中身だけを利用します。水を加える前のナスの状態で、すでにおいしく食べることもでき、数日の保存も可能です。

地味なスープに、赤唐辛子を一振りしたらぱっと鮮やか。とろとろ、ふわふわのナスの食感が新鮮で、ひとり2個では足りないかもしれません。まだ暑いうちは、冷たく冷やしてもよいものです。

ナスのシンプルスープ

材料(2人分) 所要時間15分 ※ナスをさます時間は除く

ナス 4本
にんにく 1片
オリーブオイル 大さじ1
塩 小さじ1弱
赤唐辛子(一味) 少々
水 400mL

作り方

1 ナスをレンジにかける
ナスは1本ずつラップに包み、600Wのレンジに7~8分かける。柔らかくなったら、手でさわれるぐらいまで冷ます。★1

2 ナスをスプーンでかき出す
ナスに切り込みを入れ、開いて、スプーンで中身だけをかき出す。★2

3 スープに仕上げる
鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて弱火にかけ、にんにくの香りが立ちのぼってきたらナスを加えて、油が全体に馴染むまで中火で2~3分炒める。★3
塩小さじ1弱を加えてよく混ぜる。水400mLを加えて煮立て、器に盛って赤トウガラシをふる。

レシピのポイント解説

・ナスの加熱
・ナスの身をそぐ
・にんにくの使い方

★1 ナスの加熱

まずは、ナスをレンジにかけましょう。ナスは1本ずつラップにかけます。

ナスに大小があるので、1つずつラップでくるんで

ナスは、しっかり柔らかくなるまでレンジにかけます。全体で7分から8分ですが、ナスの大きさが違いますし、レンジはムラが出る場合も多いので、柔らかくなったものから取り出しましょう。熱いので、ふきんか箸を使ってください。

途中で開けて、柔らかくなっているものから取り出す
箸でお尻のところを押してみて、やわらかくなっていたらOK

★2 ナスの身をそぐ

手でさわれるぐらいまで冷ましたら、ラップをはずします。急いでいるときは、ラップの上から水を当て、冷ましてもOKです。ナスの水気はしっかりふき取りましょう。

まな板にナスを置き、まず横、それからヘタの部分に切れ込みを入れ、手で開きます。

ヘタのギリギリのところに切れ込みを入れる
下の皮までは切らないように

開いたら、スプーンを使い、しごくようにして、皮から中身をかき出します。形が崩れるのや、皮がちょっとぐらい入ってしまうのは、気にしなくてOKです。あまり強い力でやらず、ソフトにかき出すのがコツです。

左手で皮の端を押さえ、引くようにして少しずつかき出すとうまくいく

★3 にんにくの使い方

油ににんにくの香りをつけるやり方です。にんにくはつぶして使います。

にんにくは皮をむく
包丁を平たく当て、その上から手のひらでぎゅっとつぶす

つぶしたら、中の芽だけはとくに焦げやすいので取り出します。

にんにく自体も焦げやすいため、油が冷たいところに入れて、弱火で少しずつ加熱しながら香りを移します。

オリーブオイルにつぶしたにんにくを入れ、弱火でじわじわ加熱。

にんにくのいい香りがたってきたら、ナスを加え、中火にします。

ヘラで混ぜながら、油となじませよう

2分ほど炒めたら塩で味をつけ、水を400mL加え、あたためましょう。にんにくを取り出し、味を見て、塩で調節したら出来上がりです。お皿に盛り付け、唐辛子をふりかけましょう。

秋ナスのおいしさを洋風で楽しむ

炒め終わって水を加える前のナスは、この段階で食べることもできます。薄切りにしたバゲットをトーストして乗せたものは、ワインとの相性もばっちり。チーズを合わせてパスタにしてもおいしいです。

ナスはポピュラーで扱いやすい野菜ですが、家庭では似たような料理が続くことも多いと思います。少し目先の変わった洋風の食べ方も、ときには楽しいのではないでしょうか。

唐辛子は赤の色も綺麗で味もピリリと締まりますが、一味唐辛子がないときは胡椒でも。ちょっぴりの辛味が合うので、加えてみてくださいね。

【アレンジ】いろいろ入れて楽しもう

なすはそれほどクセのない野菜です。シンプルなスープベースとして、いろいろな具材を入れられます。
また、今回はレンジでやりましたが、蒸したり焼いたりしたナスでつくってもおいしく作れます。

ソーセージ入りナスのスープ

ナスとソーセージ、間違いのない組み合わせです。ソーセージはコロコロに切って、レンジにかけたナスと一緒に鍋に加えます。ソーセージがアクセントになって、ボリュームもたっぷりです。

ナスとトマトのスープ

ナスと相性のいいトマトを使います。にんにくの香りがたったところで、半割にしたプチトマトを加えます。加熱して軽くつぶすようにして、プチトマトの切り口からトマトの果汁が出てきたら、ナスを加えましょう。煮込む時間を少しとって、トマトとナスがなじむようにします。

日々のごはんにスープを一皿。
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読んでくださってありがとうございました。日本をスープの国にする野望を持っています。サポートがたまったらあたらしい鍋を買ってレポートしますね。