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すぐ温まる、ビールとパンのスープ
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お腹が空いてすぐ食べたい、温まりたい、ビールも飲みたい。そんなときに、パンとハムとビールを買ってくれば、つまみながらつくれるスープです。
スープ作家の有賀薫さんによる、旬の野菜をたっぷり食べるベーシック・スープのレッスンです。
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ビールとパンのうまみを利用して作る、簡単スープ
残業をして仕事から帰って、何か温かいものでお腹を満たしたい。そんなときに、短時間でできて、炭水化物も入って、体もしっかり温まるスープがあります。
さあ、まずはプシュッとビールを開けましょうか。
その、開けたばかりのビールを使うレシピです。ゴクゴク飲み干すときはあまり感じないかもしれませんが、ビールには麦の持つ、深いうまみと香りが詰まっています。それを利用することで、短い時間でも滋味深い味わいのスープになるのです。
おまけに350mL缶なら150ml余ります。材料の中に、パンとハムもあります。
ビールを飲みつつ、つまみ食いしながら、作っちゃいましょう。
では、レシピをどうぞ。
ビールとパンのスープ
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材料(2人分)
たまねぎ 中1/2個(約100g)
ハム 100g ※切り落としでも可
硬いパン 約40g ※バゲットやカンパーニュなどハード系のもの
ビール 200mL
オリーブオイル 大さじ1
塩・黒胡椒 適量
水 250mL
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1.素材を切る
たまねぎは薄切りにする。ハムは食べやすい大きさに切る。
2.たまねぎとハムをビールで煮込む
鍋にたまねぎとオリーブオイル、塩ひとつまみを入れて強火にかけ、約3分炒める。そこに切ったハム★、ビール200mL★、水を250mL加え、5分ほど煮込む。
3.パンを加え、味を調える
一口サイズに切ったパンを鍋に加えて★あたため、パンがスープを吸ってやわらかくなったら味を見て塩でととのえ、器に盛って黒胡椒を振る。
今回のスープは、調理方法そのものは単純。材料選びが一番迷うところなので、ハム、ビール、パンそれぞれにポイントを説明したいと思います。
・ハムについて
・ビールについて
・パンについて
★ポイント1.ハムについて
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ハムは、あまり厚すぎない薄切りのものを選びましょう。ハムとパンによって塩気にかなり差があるため、最後の仕上げで、スープの味見をしてから塩気を整えるのがポイントです。
★ポイント2.ビールについて
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ビールは定番の、一番搾りや黒ラベル、プレミアムモルツなどのピルスナータイプのビールが、苦味が強すぎず弱すぎもせず、おいしくできます。
今回はパンとビールで“麦の風味”を感じるところがポイントなので、少し高いですが発泡酒や第3のビール、ではなく「ビール」を使いましょう。麦芽が少量か、あるいはまったく使われていないからです。
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350mLの缶だと150mL残ってしまうのですが、差し支えなければ飲んでしまいましょう。パンとハムもあることですし。
★ポイント3.パンについて
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このスープには、バゲットやカンパーニュ、黒パンのような、固めのパンが合います。小麦のうまみをしっかり感じられる、全粒粉を使ったパンが特におすすめです。
食パンやロールパンのような、やわらかい生地のパンはこのスープには不向きです。 煮込むうちにぐずぐずになってしまうからです。
パンによって比重が違うので、レシピの重量は目安です。そのまま食べるときに用意する量の半量ぐらいを入れてください。多過ぎると、パンがスープを全部吸ってしまいます。
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スペインには“あなたと一緒ならパンとたまねぎだけでいい”ということわざがあり、パンとたまねぎは貧しい食事の象徴だそうです。でも今回のレシピは、ハムもたっぷり入って、かすかな苦みと麦の豊かな風味が感じられるリッチなスープです。
ビールとパンの組み合わせでバリエーション
ビール、パン、ハムや肉は、それぞれに種類が豊富な食材なので、組み合わせによって無限のバリエーションができます。ぜひ楽しみながらお試しください。
黒ビール&ライ麦パン、ハムのスープ
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ビールはギネスを使い、ライ麦入りの黒っぽいパンを使いました。ビールやパンの濃いうまみと、ハムの塩気がマッチして、お酒にも合う大人の味のスープです。
パンとビール、牛肉のスープ
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ハムのかわりに牛肉を使った、滋味あふれるスープです。シチュー・カレー用など煮込み用の肉を、1.5cm角ほどのサイズに切ります。ビールに肉を1時間ほど漬けておくと、より柔らかくなりますよ。煮込むときには漬け込んだビールをそのまま使います。
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読んでくださってありがとうございました。日本をスープの国にする野望を持っています。サポートがたまったらあたらしい鍋を買ってレポートしますね。