すっぱ辛いが心地いい! 夏の体が欲しがる、お手軽サンラータン
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暑い日はレンジでスピーディに
調味料の組み合わせで、いつものスープが別の味になります。今日ご紹介するのは、夏野菜の代表・きゅうりを使ったサンラータン(酸辣湯)。そう、中華のすっぱ辛いスープを、家ごはんに向くようアレンジしました。
砂糖、塩、しょうゆ、酢、胡椒と、基本の調味料を総動員して作ります。そのかわり材料はシンプル。しかもレンジでできてしまいますので、暑くて火の前に立ちたくないときにもぴったりです。
生の肉ではなくサラダチキンを利用する点もとても気軽で、疲れて帰ってきてからでもサッと作ることができます。
基本はひとりぶんですが、小さなお椀やボウルなら二人分ぐらいになります。さっぱりした酸っぱさと胡椒のホットな辛さ、そしてシャキシャキしたきゅうりの食感を楽しんでください。
きゅうりのサンラータン
材料(1~2人分) 所要時間7分
きゅうり 1本
サラダチキン 100g
砂糖 小さじ1
塩 小さじ1/2
しょうゆ 小さじ1
酢 小さじ2
胡椒 小さじ1/4
ラー油 好みの量
水 300mL
作り方
1 きゅうりを切り、チキンをほぐす
きゅうりを斜め薄切りにしてから千切りにする。サラダチキンは手でほぐす(千切りでも)。★1
2 サラダチキンでだしをとり、下味をつける
サラダチキンと水300mL、塩、しょうゆ、砂糖を耐熱容器に入れてラップをふんわりかける。600Wのレンジに3分かける。
3 きゅうりをあたため残りの調味料を入れる
容器を取り出し、きゅうりを加えてさらに1分加熱。酢と胡椒を加え、好みでラー油をたらす。★2
レシピのポイント解説
・きゅうりの選び方と切り方
・調味料と入れる順番
★1 きゅうりの選び方と切り方
きゅうりは、ハリがあって色が鮮やか、イボのトゲトゲしたものが新鮮です。きゅうりを千切りにする方法はいくつかありますが、もっともポピュラーな方法をご紹介します。まずはヘタを落とし、斜め薄切りにします。角度をつけて切って、切り口が広くなるようにしましょう。
続いて、切ったきゅうりを2~3枚ずつずらし、端から刻みます。
千切りができるスライサーもありますので、包丁が苦手な方は使ってみてください。
★2 調味料と入れる順序
今回使う調味料は、6種類。砂糖、塩、しょうゆ、酢、こしょう、ラー油です。
ちょっと多いのですが、役割を知っていれば、加えるタイミングを間違えません。このスープではまず、サラダチキンと水に味つけのベースのための調味料、塩、砂糖、しょうゆを入れています。
塩としょうゆを組み合わせたのは、しょうゆだけで塩分をつけようとするとしょうゆ味が強くなりすぎ、塩だけだと少し物足りないからです。砂糖はまろやかさを出すために加えます。
サラダチキンに調味料を入れたら、600Wのレンジに3分かけます。
レンジから出し、スープの味を見てみましょう。スープにサラダチキンの味が出ているはずです。このあとに酸味を入れるとまた味のバランスが変わってくるので、多少物足りなくても大丈夫です。きゅうりを入れて、レンジで1分加熱。
残りの調味料は加熱が終わってから加えます。酸味を立てたい酢、香りや辛味を生かしたい胡椒は、あまり加熱しすぎないほうがよいからです。
酢と胡椒を加えて、もう一度味を見てみましょう。味がとがっていたら砂糖を足して調節します。酸味や辛味は好みに幅があるので、食卓で各自が調節するとよいと思います。私は、酢も胡椒もちょっと多めがおいしいなと思います。
夏の体に、酢と辛さが心地よい
急に暑くなってきました。温度変化に体がなかなかついていかない…そんなときは汗をたくさんかきたいものですよね。辛さでしっかり汗をかき、酢で疲労回復。きゅうりには水分が多く含まれ、体を冷やす役割があると言われています。これらが合わさったスープは、まさに夏にぴったりです。
辛味にはいろいろありますが、胡椒の辛味と、ラー油(唐辛子)の辛味を合わせるとより複雑になります。お子さんや、辛味が苦手な方がいるときは、盛り付けてから胡椒やラー油を入れるようにすれば、それぞれがお好みの味で食べられます。ラー油を入れないときは、ごま油にかえるといいでしょう。
【アレンジ】酸っぱくて辛ければ、何でもサンラータン
酸っぱくて辛いスープは、さまざまな肉や野菜で作れます。今回は鶏肉をつかっていますが、豚肉やハムでやってもよいと思います。ひき肉を使ったバージョンと麺にしたものをご紹介します。
鶏ひき肉ときゅうりのサンラータン
サラダチキンを、鶏むねのひき肉に変えました。鍋に水500mLと鶏ひき肉を入れてほぐし、静かに煮てスープをとります。アクが出てくるのでていねいにすくうと綺麗なスープがとれますので、そこで調味します。きゅうりと、酢、こしょうを加える手順は同じです。
サラダチキンときゅうりの冷やし中華
スープを冷やして、ゆでて水で締めた中華麺にかければ、さっぱりした冷やし中華です。麺にかけるときは、胡椒と辣油以外の味を、2割ほど濃い目につけるのがコツです。写真では、きくらげを少し足しました。
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