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暑苦しい夏の定番!“一晩寝かせる”だけの絶品冷や汁をどうぞ。

梅雨が明け、あつ〜い夏がやってきました。今回はそんな暑気払いにぴったり、絶品冷や汁のご紹介です。
気だるい夏でも簡単な、火を使わず、刻んで混ぜて冷蔵庫で寝かせるだけの簡単レシピ。きゅうりにシソとミョウガでさっぱりと、でもクセになる冷や汁を、スープ作家の有賀薫さんがお伝えします。

この記事は2016年cakes連載の再掲です。

暑いのに台所……その理不尽を解消したい!

暑い盛りの食事どき、「何を食べたい?」と妻から尋ねられ、「簡単なものにしたら? そうめんでいいよ」と夫がうっかり答えて大喧嘩になった、という話を聞きませんか?

狭くて暑く、クーラーの風も届きにくい。現代日本の夏の台所は、私のような料理好きでも心萎える場所。その中で束の間とはいえ、大鍋に湯を沸かし、火の前につきっきりで麺を茹でるのです。
ひと夏台所で料理をしてみたことのある人なら「そうめんでいいよ」はいろんな意味でちょっとないかな、という気もしますが、その議論はまたの機会に。

夏の料理でもっともつらいのは、やはり長い時間、火を使うこと。朝はまだ涼しいとはいえ、さすがに煮込み系のスープだとへこたれそうなときもあります。

前回のトマトスープでも書きましたが、シンプル・スープの基本は、「素材の味をスープに移すこと」。なにも煮込むだけが、スープの調理法ではありません。今回は火を使わない夏にぴったりの方法を紹介します。

それは、「漬ける」こと。

夏野菜の代表、きゅうりを思う存分!

今日のメニューは、冷や汁です。

日本の各地に似た料理があります。最も有名なのは「宮崎の冷や汁」。いりこでだしをとり、アジやかますなど焼き魚をすり、味噌を焼いて作るという、案外手間がかかる料理です。
でも、今日は火を使う工程はすべてカット、だし汁を取る工程すら省いた簡単レシピにしました。でも、ばっちりおいしいですよ。

さあ、それではレシピをどうぞ!

きゅうりと豆腐の冷や汁

材料(4人分)
きゅうり 2本
豆腐 1/2丁
青じそ 5枚
みょうが 1個
味噌 約大さじ3 ※味噌の塩分による
白ごま 大さじ2
かつおぶし 5~7g ※小分けのパック1つ程度
塩 適量
ごはん 適量
水 400mL

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読んでくださってありがとうございました。日本をスープの国にする野望を持っています。サポートがたまったらあたらしい鍋を買ってレポートしますね。