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コラム◉ロシアとウクライナの歴史的・文化的な対立
今回のロシアによるウクライナへの侵略の背景に、ウクライナのNATO加盟への動きへのプーチン政権の危機感があるのは明らかです。
しかし、そのような政治上・安全保障上の問題にとどまらないウクライナとロシアの歴史観と文化的相克もあります。
そこで、簡単に歴史を見ていきましょう。
大きく分けて①前史:ソ連崩壊までの1000年にわたる歴史②現代:ソ連崩壊以降の30年の「ウクライナ」独立後の動きに分けて見てみます。
①前史:ソ連崩壊までの1000年にわたる歴史
旧ソ連構成諸国のうち、ロシア・ウクライナ・ベラルーシは、いずれも9世紀からつづいたキエフ大公国を文化的・政治的な祖としています。
◉キエフ大公国とは?
9世紀、現ウクライナの首都キエフを中心として栄えた国家。
ビザンツ帝国の影響でキリスト教を受容、「正教」のもととなることに。
プーチンは2021年7月の「ロシア人とウクライナ人の歴史的な一体性について」という論文で、ロシア人とウクライナ人を同一の民族と見なしているのです(そして多くのロシア人も)。
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