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#小説

あなたの作家としての「生存率」を上げてくれる本|冲方丁著『生き残る作家、生き残れない作家 冲方塾・創作講座』|monokaki編集部

こんにちは、「monokaki」編集部の碇本です。 「小説の書き方本を読む」の第七回です。前回の大沢在昌著『小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない』では、作家とは「持続」していくことという長期的な視野が必要であり、同時に毎年一定のレベルのもの出し続けていく大変な仕事であるということを取り上げました。シビアですがそれが現実である以上、作家志望者が目を背けられない問題です。 この連載は取り上げた書籍の一部を紹介する形になっています。そこでなにか引っかか

中村文則『土の中の子供』を読んで

私は中村文則が好きだ。今までに読んだ彼のいくつかの作品、『何もかも憂鬱な夜に』や『掏摸』、『教団X』には、空虚な生への諦めと安らかなる死への緩やかな吸引が描かれている。生と死、どちらが人に幸福を与えてくれるのだろうか。 芥川賞を受賞したらしい今作も、中村文則らしい生死の狭間にたゆたう人の姿が描かれている。ひどい虐待を受けてきた主人公が大人になり、生きる活力もなく、何もない、つまらない日常を送る。その描かれ方はリアルで、振り子のように過去と今の記憶が交錯する。(普段の記憶の思

あなたの「書きたい」気持ちを高める本|ジュリア・キャメロン『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』|monokaki編集部

こんにちは、「monokaki」編集部の碇本です。 「小説の書き方本を読む」の第二回です。前回の三浦しをん著『マナーはいらない 小説の書きかた講座』の記事 は大好評でした。読んでくださった皆さんありがとうございます。この連載は取り上げた「小説の書き方」本がどんなことを書いているのかをお伝えするものです。記事を読んでみて、なにか引っかかる部分や、自分に響いたという箇所があれば、ぜひ書籍を手に取ってもらえればと考えています。 第二回は「monokaki」で以前にも海猫沢めろんさ

途中で離脱しないで読んでもらうには |エブリスタ便り 10月号|monokaki編集部

「エブリスタ便り」は、小説投稿サイト・エブリスタのスタッフが交代で月1回お届けするコラムです。小説投稿サイトのスタッフならではの知識や見解を使って、皆さんの執筆に役立ちそうなあれこれをお伝えしていきます。 「書き始めたときは10人読者がついたのに、今日は3人……!?」 一体なぜ。もうちょっとで主人公が宿敵とバトルするシーンなのに、このままじゃバトルにたどり着く前に読者が0人になってしまうんじゃないか!? こんにちは、エブリスタスタッフのきんたろうです。普段はエンジニアです

小説投稿サイトで得られるチャンスの形|エブリスタ便り 2月号|monokaki編集部

「エブリスタ便り」は、小説投稿サイト・エブリスタのスタッフが交代で月1回お届けするコラムです。 小説投稿サイトのスタッフならではの知識や見解を使って、皆さんの執筆に役立ちそうなあれこれをお伝えしていきます。 今月はmonokaki編集長の松田が、小説投稿サイトにおけるチャンスについてお届けします。 こんにちは。monokaki編集長、兼、小説投稿サイトエブリスタ運営の松田です。 今回はエブリスタが掲げる、「作品が埋もれない」という約束について書きたいと思います。 小説

魅力的な主役/脇役が重要! 小説のキャラクターの作り方が分かる記事7選|小説の書き方/コツがわかる記事まとめ【2020年版】|monokaki編集部

「monokaki」では小説の書き方、おもしろい小説を書くコツなど、頭の中でくしゃくしゃになった原稿用紙をふたたび開き、物語の「つづき」に取り組みたくなる記事を提供してきました。特別編として全六回に渡って小説を書く際のコツやテクニックがわかる記事をまとめたものを公開します。 前回の記事はこちら。 キャラクターの作り方についてわかる記事をお届けします。 魅力的なキャラクターがいるか、いないかで読み手の反応はまるで違うものになってきます。また、キャラクターの設定は物語に大

リアリティのある小説の書き方とは。取材の方法が分かる記事5選|小説の書き方/コツがわかる記事まとめ【2020年版】|monokaki編集部

「monokaki」では小説の書き方、おもしろい小説を書くコツなど、頭の中でくしゃくしゃになった原稿用紙をふたたび開き、物語の「つづき」に取り組みたくなる記事を提供してきました。年末の特別編として全六回に渡って小説を書く際のコツやテクニックがわかる記事をまとめたものを公開します。 前回の記事はこちら。 第四回は小説のリアリティと取材方法についてです。 作品の世界観やキャラクターへのリアリティなどは読者を惹きつける重要なものとなります。実際に書き手が体験したことや、体験さ

長編小説を書けないあなたにも! 長編の書き方が分かる記事5選|小説の書き方/コツがわかる記事まとめ【2020年版】|monokaki編集部

「monokaki」では小説の書き方、おもしろい小説を書くコツなど、頭の中でくしゃくしゃになった原稿用紙をふたたび開き、物語の「つづき」に取り組みたくなる記事を提供してきました。特別編として全六回に渡って小説を書く際のコツやテクニックがわかる記事をまとめたものを公開します。 前回の記事はこちら。 長編小説の書き方とストーリーについてわかる記事をお届けします。 ストーリーとは物語。小説や脚本の筋のことを言います。また、ストーリーにおける構成方法はいくつかあります。 「起

物語は構成が重要! 小説のプロット/文体が分かる記事10選|小説の書き方/コツがわかる記事まとめ【2020年版】|monokaki編集部

「monokaki」では小説の書き方、おもしろい小説を書くコツなど、頭の中でくしゃくしゃになった原稿用紙をふたたび開き、物語の「つづき」に取り組みたくなる記事を提供してきました。特別編として全六回に渡って小説を書く際のコツやテクニックがわかる記事をまとめたものを公開します。 前回の記事はこちら。 小説のプロットと構成、文体について勉強してみましょう。 プロットとは物語の構成を示した設計図です。ストーリーの要約となりますが、ストーリーとは別のものになります。プロットとは

自分にあった物語を! ジャンルごとの小説の書き方が分かる記事12選|小説の書き方/コツがわかる記事まとめ【2020年版】|monokaki編集部

「monokaki」では小説の書き方、おもしろい小説を書くコツなど、頭の中でくしゃくしゃになった原稿用紙をふたたび開き、物語の「つづき」に取り組みたくなる記事を提供してきました。特別編として全六回に渡り、小説を書く際のコツやテクニックがわかる記事をまとめたものをお贈りします。 「自分が書いている小説のジャンルって何?」「小説のジャンルの違いがわからない」というお悩みを持ったことはありませんか? そんなあなたのために、ジャンルごとの小説の書き方が分かる記事をお届けします。

「遮光」中村文則 / 読書メモ

サクッと。 GWは中村文則ですね。笑。 筆者の文庫本に変えて、のくだりにて。 デビュー作の『銃』とこの二作目の『遮光』は、なんというかぼくのやわらかい部分に属する。 僕はこう解釈しました。 上記の「やわらかな」を「生々しい」と変えてみる。 つまり中村文則の処女作『銃』と二作目『遮光』は、小説家中村文則の内側に、悪魔のように根付いてしまった生々しい生得的な部分に属する。 僕の中から、原石の固まりのようなものが、そのまんま出たような小説かもしれない。「何かを持ち歩く」

有志の作家さんが集結して、「For Ukraineウクライナ支援のためにKindle本を出すプロジェクト」を実施、本を出版しました!📚🌻

 皆さん、こんばんは♪(❁´◡`❁)💖  本日、アズマさん、仁矢田美弥さん主催のウクライナ支援のためのKindle本を出版しました。とある小説投稿サイトの有志の作家さん13名により、ウクライナ避難民の方の支援のために作品集を持ちよって、Kindle本で出版しています。収益の全額を日本赤十字社に義援金として寄付します。 φ(..)🌻  もし、よろしければ是非、一度ご覧下さい♪😊🌼 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 【Star Sign: for Ukraine】(有

Nolaを育てていく上でのひとつの決断

このnoteを読んでくださりありがとうございます。 そして、Nolaをいつもご利用くださりありがとうございます。 休日に2人で集まってNolaを作り始めてから約2年と半年が経ち、去年の10月には運営メンバーで株式会社indent(インデント)を設立し本業の合間を縫ってこのツールを作り込み続けてきました。 ですが、このような体制に色々思うこともあり、ひとつ大切な決断をしたのでここに書き留めさせていただきます。 ・・・ 運営していく上でのもどかしさと、決めたことこれまでNol

さまざまな創作術が学べる機能、『創作の学び舎』をはじめます。

いつもNolaをご利用くださりありがとうございます。 また、先日6月17日のNola4歳の誕生日に関しまして、Twitterなどを通して皆さまからお祝いのお言葉をいただき、運営スタッフ一同とてもありがたく、そして、大変励みになりました。日頃よりNolaをご利用いただくとともに一緒に育ててくださり、改めまして本当にありがとうございます。 まだまだ未熟な点も多いかと思いますが、今後とも皆さまの創作活動をお供させていただけるよう開発に努めて参りたいと思います。 本日は、Nolaに