焼きたてパンの香ばしい誘惑

はじめまして、"中谷みなみ"と申します。
普段は自宅サロンにて、オイルトリートメントのセラピストをしています。
アロマテラピーやハーブなど、植物療法を使ったケアが大好き。
また、美味しいものと、一緒に暮らす2匹の猫をこよなく愛しています。
日常にあふれる香りの魅力を通じて、毎日がより幸せになれるような、
そんな記事をお届けしたいと思っています。

香ばしい誘惑

街を歩くと、天然のものから人工的なものまで、実にさまざまな香りが漂っているものですが、その中でも、私が無条件でフラフラ〜と惹きつけられてしまう香りがあります。

それは、焼きたてのパンの香り。

バターたっぷりのクロワッサン。
サクサクッとしたデニッシュ。
ミルキーでふかふかな、柔らかい食パン…

パン屋さんの前を通るとき、それらが焼き上がる、香ばしくてふんわりとした香りを嗅ぐと、何とも言えない幸せな気持ちでいっぱいになります。
気がつけばお店に入り、特に買う予定もなかったパンを、あれもこれもとたくさんカゴに入れていることもしょっちゅう。

以前、パン作りが趣味の友人と話していたとき、「パンの香りには、脳内で幸福感を増す物質を分泌する効果があるんだよ」と教えてくれたことがありました。

それって本当かしら？
と思って少し調べてみましたが…「幸福感を増す物質」については、残念ながらエビデンスのあるデータは見つけられませんでした。

ただ、フランスの研究チームが行った面白い実験によると、「パンの香りは人を優しい気持ちにさせ、利他的にする」（！）ということは実証されたそうです。
最近何だか、周りに優しくできない自分がいるな、と思ったら、積極的にパン屋さんに通うというのも、ひとつの有力な方法なのかも（笑）。

そんなデータを抜きにしても、焼きたてのパンの香りって、きっと多くの人にとって癒しの効果があるのではないでしょうか。

MY　ROUTINE

そして、私にとっては癒しと同時に、「素敵な一日のはじまり」のイメージがふくらむ香りでもあります。

カーテンを開けてはじまる新しい朝。
トースターから漂ってくる、大好きなパンが焼ける香りは、「今日も良い一日になるよ！」と、背中をポンと押してくれるようなさりげない優しさに満ちているような気がするのです。

『わくわくするような素敵な何か』の、予感。

焼きたてパンの香りからそんなインスピレーションを感じてみれば、ちょっと気分が乗らない日も、明るい気分に切り替えるきっかけになるかもしれません。

-中谷みなみ