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怒り

昨日クリスマスの夜6時くらいにいつものバス停に降り家に帰るところ、中学生くらいの男の子に自転車で後ろから突っ込まれた。片耳にイヤフォンを着けていて音がよく聞こえず後ろの気配がわからなかった私も悪いが、暗いなか後ろから突っ込まれびっくり。さらにびっくりしたのはヘラヘラと自転車に乗っていた友達とまるで面白い事が起きたかのように笑いながら走り去った事。謝罪も大丈夫ですか?も無い。私は突っ込まれた事よりもその態度に怒りを感じた。海外生活が長いせいか黙って泣き寝入りは絶対にしない、謝れよ!とすぐ叫んだ。すみませんとペッコっとし、また友達とヘラヘラ笑っている。この人間のあまりの誠実、配慮と想像力のなさに猛烈な怒りと悔しさを感じた。年齢、国籍、文化に関係なくこういう人はいる。でももし自分がしたことで相手を身体的、精神的に危ない目に合わせたり傷つけたりしたら謝り、大丈夫か確認するのは生き物として当然のことでは無いのか?この男の子はその友達はこのままこういうスタンスでこれから生きて行くのか?ぞっとした。今年はコロナで多くの人にとってとても苦しい一年、私も例外ではない、やっと皆年末まできてこの時期こそ周りの人、そして知らない人への思いやり、誠実さを持ち過ごしていきたい。今までアメリカや中東のエジプトで長年生活してきた。今年も9月まではエジプトカイロにいた。そこでも思ったのが自分達さえ良ければそれでいいそういう雰囲気が増えている事、確かに今は大変だし一時的にはそうかもしれない、でもそれでは長い目で見て多様多種な生き物が皆それぞれ幸せに生きる場所にはならない。そんなことを思った2020年のクリスマスの夜だった。

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