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美しき老いの羅針盤

渋谷のラジオで毎週火曜21時から放送中「渋谷のラジオの惑星」のパーソナリティー小原信治(放送作家・脚本家)と藤村公洋(バーテンダー・料理家)が番組の放送後記も兼ねて50代から考え…
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#渋谷のラジオ

老いという第二の思春期どう乗り越える?(小原信治)

具体から抽象の時代へ  ロシア南西部の辺境。乾いた風が吹きつける険しい山道を錆びた赤いバ…

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老いて、つい小躍りしたくなるのはどんなときですか?(藤村公洋)

作文は苦手だったのに 今回こそ3000字以内に収めよう、と毎回思う。 この往復書簡を始めるに…

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草の根広告社
3週間前
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老いて、つい小躍りしたくなるのはどんなときですか?(小原信治)

言語化できない感情  言葉にできない感情が、光と色、音と映像で完璧なまでに表現されていた…

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草の根広告社
4週間前
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老いて『やれやれ』とため息をつくのはどんなとき?(藤村公洋)

盛夏にメンズワンピースはいかが? 先日の生放送にはお気に入りのワンピースを着ていきました…

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草の根広告社
1か月前
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老いて「やれやれ」とため息をつくのはどんなとき?(小原信治)

村上春樹派か、村上龍派か  「ノルウェイの森」がベストセラーになったとき、ぼくは18歳だっ…

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草の根広告社
1か月前
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老いての階段住宅、どうですか? (藤村公洋)

声を使いこなす 酒場で、レストランで、職場で、はたまた路上の世間話でも、我々は常に「声と…

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草の根広告社
3か月前
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老いての階段住宅、どうですか?(小原信治)

古い友との邂逅  古い友との邂逅はタイムリープだ。過去の自分との再会。同時に相手が見ている過去の自分と現在の自分の差違を突きつけられる瞬間でもある。  2016年6月。藤村くんと5年振りに再会したときもそうだった。あれから8年。互いの25年という空白を埋めるかのように毎月往復書簡を続けているけれど、四半世紀というのは昨日今日で埋まるものでもない。ただ、相手が書いたものを読んでいるうちにその行間にうっすらと訊かれたくないこと、言いたくないことが滲み出ているのが見えてくるのは

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老いても蒼い衝動ありますか? (藤村公洋)

マンネリ化の打破 『情熱の王国』と『壁は語る』の2本が同時公開されるにあたり、送られてき…

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3か月前
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老いても蒼い衝動ありますか?(小原信治)

コロナ禍で救われた「Radio Garden」  家で仕事をしているときはスペインのラジオ放送を流し…

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4か月前
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老いての政界への出馬、あり得ますか?(藤村公洋)

南阿佐ヶ谷駅にて 南阿佐ヶ谷駅に初めて降りました。 今回『◯月◯日、区長になる女』の映画…

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4か月前
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老いての政界への出馬、有り得ますか?(小原信治)

「○月○日、区長になる女」  2万%ない(©橋下徹)。と書いたら話が終わってしまう。読む気…

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4か月前
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老いても答えが出ないことはなんですか?(藤村公洋)

なんといっても薪割りの上手さでしょ 今回の映画メシで取りあげた濱口竜介監督最新作『悪は存…

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草の根広告社
6か月前
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老いても答えが出ないことはなんですか?(小原信治)

答えが出ていることはなんですか?  藤村くんと「老い」にまつわる質問を出し合って書いてい…

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6か月前
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老いて思いだすのは、いつのどんな夜ですか?(小原信治)

喪失感と目が合う夜  誰もがきっと喪失感を抱えて生きている。郵便配達のおじさんも、店先で世間話しているおばさんも、ぼくも、藤村くんも、そしてこれを読んで下さっているあなたも。それなりに長く人間をやっていると人は大切なものを失った哀しみをひとつやふたつは抱えている。底無し沼のようなその深い穴は何かに没頭することで忘れることはあっても、決して別の何かで埋めることはできない。たとえ同じ喪失感を抱えた者同士であっても。「×0」は「0」にしかならない。その間違いと痛みを若い時分に何度

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