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美しき老いの羅針盤

渋谷のラジオで毎週火曜21時から放送中「渋谷のラジオの惑星」のパーソナリティー小原信治(放送作家・脚本家)と藤村公洋(バーテンダー・料理家)が番組の放送後記も兼ねて50代から考え…
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老いても蒼い衝動ありますか? (藤村公洋)

マンネリ化の打破 『情熱の王国』と『壁は語る』の2本が同時公開されるにあたり、送られてき…

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草の根広告社
3週間前
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老いても蒼い衝動ありますか?(小原信治)

コロナ禍で救われた「Radio Garden」  家で仕事をしているときはスペインのラジオ放送を流し…

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草の根広告社
3週間前
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老いての政界への出馬、あり得ますか?(藤村公洋)

南阿佐ヶ谷駅にて 南阿佐ヶ谷駅に初めて降りました。 今回『◯月◯日、区長になる女』の映画…

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草の根広告社
1か月前
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老いての政界への出馬、有り得ますか?(小原信治)

「○月○日、区長になる女」  2万%ない(©橋下徹)。と書いたら話が終わってしまう。読む気…

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1か月前
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老いても答えが出ないことはなんですか?(藤村公洋)

なんといっても薪割りの上手さでしょ 今回の映画メシで取りあげた濱口竜介監督最新作『悪は存…

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草の根広告社
2か月前
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老いても答えが出ないことはなんですか?(小原信治)

答えが出ていることはなんですか?  藤村くんと「老い」にまつわる質問を出し合って書いてい…

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3か月前
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老いて思いだすのは、いつのどんな夜ですか?(小原信治)

喪失感と目が合う夜  誰もがきっと喪失感を抱えて生きている。郵便配達のおじさんも、店先で世間話しているおばさんも、ぼくも、藤村くんも、そしてこれを読んで下さっているあなたも。それなりに長く人間をやっていると人は大切なものを失った哀しみをひとつやふたつは抱えている。底無し沼のようなその深い穴は何かに没頭することで忘れることはあっても、決して別の何かで埋めることはできない。たとえ同じ喪失感を抱えた者同士であっても。「×0」は「0」にしかならない。その間違いと痛みを若い時分に何度

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老いて思いだすのは、いつのどんな夜ですか(藤村公洋)

多くの幸福が思い込みの産物であったとしても 恋人のどんなところが好き?と聞かれて「顔が好…

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3か月前
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老いて飲みたいのはどんなスープですか?(藤村公洋)

映画メシとスープの関係 映画の中にスープが出てきたらそれは大事なシーンである。さらに言え…

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4か月前
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老いて飲みたいのはどんなスープですか?(小原信治)

「Here」\「ゴースト・トロピック」  たとえば、静かな森の木陰で古い書物を読み耽っている…

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4か月前
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老いてのひとり旅、鞄の中に入れておきたいものは何ですか?(藤村公洋)

ラジオから流れてくる声 「フジムラさん、声がいいですね」 冒頭で小原くんが言ってくれたよ…

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5か月前
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老いてのひとり旅、鞄の中に入れておきたいものは何ですか?(小原信治)

明日を知らずにぼくらは今日を生きている  2024年1月2日午後9時。ラジオで話している自分の…

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6か月前
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老いて獲りたい賞は何ですか?(藤村公洋)

会場より中継 「受賞おめでとうございます!」 「ありがとうございます!」 「2022年に続き…

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6か月前
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老いて獲りたい賞はなんですか?(小原信治)

また今年も「クリスマス」を聴いている  54歳。今年もこの歌が沁みる一年の終わりを迎えてしまった。やり場のない憤り。憂鬱さ。無力感。どいつもこいつも本当にバカだな、と一度くらい声に出して言いたくなる。だけど心の中だけにしておく。口に出せば言っている自分が本当のバカになる。いや、とっくにバカなんだけど、まだ救いようのあるバカなんじゃないかと自分では思っている。人の振り見て我が振り直せ。客観視できる冷静さを持てているうちはまだ大丈夫。そう言い聞かせながら壊れそうな自分を保ってい

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