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転がす・滑らせる・叩く・エッジを使う・・

ローラーだけで描く


絵筆を一切使用しないでスポンジローラーだけで絵を描く
ローラーワークと言う技法をご紹介いたします。
 
巾30㎜直径40㎜のスポンジローラーを使用して
画面を塗ったり線を描いたりしてみましょう。
大きな画面を平滑に塗ったり
グラデーションを作ったりするにはとても便利な画材です。
平らな面はローラーをそのまま転がして塗り
更に細い線はローラーのエッジを使う事で描き出す事が出来ます。
まず初めに描く物が決まれば
その背景となる色をキャンバスボードや
ワトソンボードにローラーを使って画面全体に地塗りをします。

巾30㎜直径40㎜のスポンジローラー


 

No1の作品では草むらや草むらに咲く曼殊沙華の赤い花びらや
シベの細い線はスポンジローラーのエッジにアクリル絵の具を着けて
ローラーを傾けながら転がして描いています。
画面上部の明るいイエローはローラーのエッジを画面に軽く弾ませて
彩色しています。

No1



No2の作品では画面手前の土と石垣の表現はスポンジローラーを滑らせて
描いています。画面上部の枯草はローラーエッジを巧みに生かし
制作しています。


No2




 
No3の作者は画面の半分を青空にし階段を昇るその先に作者の夢や希望を
感じます。その青空に浮かぶ白雲はローラーを横に滑らせる事で
かすれた様子を見事に描き出しています。

No3





No4の作品の様にローラーを滑らせる事で
さつまいもとさつまいもの葉っぱを描き
葉脈と茎と根っこはエッジを上手に使って表現しています。

No4




 
No5の作品に至ってはローラーのエッジを小刻みに叩いたりして
トウモロコシの一粒一粒を創り出し
背景の如雨露は平塗りとエッジを使って描いた様子が解ります。

No5




 
ローラーワークは微細な表現が難しい技法なので
どの作品にも苦労の跡が感じ取れますがローラー1本で
描いたとは思えない程のクオリティーの高さに驚かされています。
 
                            絵画講師 若林 薫 評






たくさんのスキを頂きありがとうございました。感謝申し上げます。


きしゃこく先生にご紹介頂きました。ありがとうございました。


晩夏




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