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絵を紙ヤスリで削ってみよう・・・

いつも作品をご覧頂き感謝申し上げます。
今回は教室で実際にやっている絵画技法の一つである「紙ヤスリで削る」
を、絵画教室の生徒さんの作品を参考に、ご紹介いたします。


作品作りの手順

キャンバスボードや木製パネルにアクリル絵の具できれいに仕上げ
明るい方から少しづつ削り始めます。
紙ヤスリは少し粗目の#80~#40番位を使用すると削り効果が
出やすくなります。

紙ヤスリで削る表現方法

紙ヤスリで削る技法は いくつかの方法があります。

① 射し込む光を削り出したり、遠景や背景をぼかしたりする時に用いる。

①描こうとする絵を最後まで完成させる。
②紙ヤスリで光の当たっている明るい部分を削り仕上げる。


①初めに背景の色をべたで塗り、紙ヤスリで削る ②その背景の上に建物を描く


①初めに背景の色をべたで塗り、紙ヤスリで削る ②その背景の上に花を描く





② 画面全体を削る事で描いた物の輪郭線りんかくせんが消え朦朧もうろうとした様子を
  演出する事も出来ます。

①描こうとする絵を最後まで完成させた上に暗い色で画面全体を覆う。
②紙ヤスリで全体を見ながら削り仕上げる





③ 更に古木の樹皮を削る事で その木の持つ歴史を感じさせる事も
  可能です。

①大きな古木をしっかり描きます。
②気の肌を紙ヤスリで所どころ削り仕上げています。



④ 又 応用として画面全体をセピア色で描き、紙ヤスリで絵の具を
  削り落とす事で、過去の出来事や追憶を描くことも出来ます。



絵画技法は何をどう表現したいか 又使い方によってとても良い効果が
見込めます。使い方は作品により作者のアイディアで、
様々に応用出来ますので、是非お試しください。
                      絵画講師 若林 薫







たくさんのスキを頂きありがとうございました。









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