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フロッタージュ+コラージュ・・・?

フロッタージュとは(こすり出し)
コラージュとは(貼り付け)と言う技法です。


この技法は、シュールリアリズムの作家の一人、マックス・エルンストが
1925年の夏、海辺の宿の古い床板に浮かび上がる様々な幻覚的模様に
心ひかれ その様子を紙にフロッタージュ(こすり出し)
それらを画面にコラージュ(貼り付ける)する事で
作品創りを行ったと言われています。
現在はいくつかの変種が試みられているようです。


手順としては

①クレヨンやクレパス 又は、油性色鉛筆などを用いて床や壁や
   凹凸の有る物の上に紙を当てフロッタージュ(こすり出し)をします。

②キャンバスボードや木製パネルにアクリル絵の具で地塗り描画した上に
   フロッタージュ(こすり出す)した物を必要な大きさに切り取り
   コラージュ(貼り付け貼り絵)を行います。

③その上に更にアクリル絵の具で加筆したり貼り重ねたりする事で
    画面に厚みや奥行きや質感も演出出来ます。


教室で描いた、生徒さんの作品をご紹介いたします

この作品は 雪景色の山の日影部分に青味がかったフロッタージュした紙を貼ったり 
建物の壁にはアンバー系のクレヨンでフロッタージュした用紙を利用しています。


この作品は狸の毛並みと背景の赤い花やオレンジ色の大きな顔の太陽も
フロッタージュした紙を、糊やマットメディウムで貼り付けています。


獲物を捕らえた大鷲の羽根は幾重にも貼り重ねる事で
力強さや質感も表現されています。画面を横切る鋭い線も
フロッタージュした物が貼り付けられています。


この作品はテーブルの上の水差しやグラス類 そして 窓辺のカーテンも
フロッタージュした材料が貼られています。画面下部のスケッチブックの中にも
フロッタージュした作品が、顔をのぞかせています。

この様に表現されるものは様々です。
皆さんも 是非、試してみて下さい。           絵画講師 若林 薫 評






アトリエ展のお知らせ

アトリエの生徒さん達の展覧会です。
日頃教室で描いている作品の中から展示発表いたします。
様々な技法を駆使し、自分の描きたいと思ったものを発表いたします。
今回は サムホール(22.7×15.8cm)~S20号(72.7×72.7cm)まで
70数点になります。所狭しといった感じになると思いますが、
楽しく笑顔になるような作品達が並びます。どうぞお出かけください。

会期:2023/1/24(火)~1/29(日)10:30am~5:30pm
   (初日 1:30pm~ 最終日 4:00pmまで)
会場:元麻布ギャラリー平塚(東横イン1F)








「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、
スキ・コメント・フォローなど頂けますと創作活動の励みになります。
よろしくお願い致します!」


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