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命短し、叶えよ願い


火曜日の打ち合わせ。

いつもお世話になってる編集者さんがおもむろに話を切り出してきた。

「退職することになりました」

そのことに驚きは特になかった。
きっとこれまでの出来事と新しい道のりへ想いを交錯されている頃だろうなぁ。

新たな門出を祝いたい。

ハッとしたのはその後に続いた言葉だった。

「明日死ぬかもしれない、と思った時に、私はやり残したことがある。だから退職して挑戦します」と言い切った。

文字通り編集者さんは死ぬかもしれない局面を味わっていたのは知っていた。事故にあい、大変な思いをされていたのは耳にしていた。

時を同じくして友人が仲間たちに宣言した。

「私はあと5年しか余命がないと思って、やりたいことをやる」

力強い宣言の内側には覚悟が眠っている、彼女の発言から、私はそんな空気を感じとった。

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まだ人生折り返しだしだと思う自分がいる。一歩一歩地道にしかできない私は、できることをコツコツ。

コツコツ歩む私の脳天からはささやき声が聞こえる。主は天の声、かおるである。

「明日命なくなっても、あなたは後悔しないの?」

〝やりたいこと”を目指して毎日歩んでいるつもりでも、どこかブレーキをかけている自分がいる気もする。

〝やりたいこと”を目指していたはずが、知らぬうちに〝やらねば”になっていることがある。

このまま死にたくはない。私まだやりたいことがいっぱいだ。見届けたい景色がいっぱいだ。

いっぺん死んだ気になって向き合ってみる。

今年はそんな覚悟を持って生きてみたい。

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