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外の力と自分の力

人は産まれて初めにすることが、自分と他人とを分けることです。
外敵から身を守るというかつての本能があるためです。
そして区別したこの他人を、この人は自分にとっていい人なのか、
よくない影響を及ぼす人なのかを仕分けしていくのです。

これは、大人になった今でもしていることではないでしょうか?
初めて会う人や出かけた先の場の雰囲気など、無意識に感じ取って
自分にとってここは、この人は安全かどうか、確かめているのです。

ところで、最近は特にインターネットの普及で「他人の意見」というものをとても気にかけるようになっています。
これも先の、身を守るための行動の一つだと言えます。
産まれてからしばらくは、他人の意見が最重要事項であり、
それを元にする他に、自分は誰なのか?
というものを確立する手立てがないからです。

それが成長した今となっても、
考え方や生き方のベースとなってしまっているのです。
自分というものが、他人の意見や評価で作られているわけです。
だからこそ、他人の意見をとても気にするのです。

     「他人や自分の外に力はありません」

自分自身というものをよくよく見つめてみるならば、
「考えているのは自分以外にいない」ことが分かります。
そうなのです。この人生、この世界で考えているのは、実は、
「自分自身だけ」なのです。

どんなに他人に意見を言われたとしても、それを受け入れるか、
受け入れないかを決めるのは自分です。
どんなことが起こったとしても、それを解釈、意味付けするのは
自分だけなのです。

例えばすごいスポーツ選手やアーティスト、素晴らしい映画や音楽などに
影響されたという人がいます。
それによって助けられた、勇気が出た、目標を持てたなど、
素敵なエピソードは枚挙にいとまがありません。

しかしこれらにも実際には、何の力もありません。
もしこういった外のもの、自分以外のものに力があるならば、
全ての人が影響されるはずです。
ところが例えば音楽一つとったとしても、影響を受けたという人と、
その音楽は好きではないという人さえいます。

人はそれに影響をされることを選択したのです。
外のものには何ら力などないからです。

あなただけが、この自分の人生で唯一考えている人です。
あなただけが、この自分の人生で唯一力がある人なのです。
あなたはこのあなたの人生で、あなた自身の「神」なのです。


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