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アドバイスに使ってみたい漫画の名言④ ~『からくりサーカス』~

「進化」の対義語は?
と聞かれると、
「退化」と回答するのが普通です。

進化の反対

しかし、漫画「からくりサーカス」では、面白い視点で回答しています。
「進化の反対」について考える場面で、
主人公が

(猿が人になったとき、
 手の指が短くなったり、尻尾がなくなったりしたのは
 生活の仕方に適するように変化したのだから、
 退化も進化の一種と考えられる)
と語った後、

きっと進化の反対のコトバは『無変化』
でも、ぼくは変わっていってるよ。

漫画『からくりサーカス』藤田和日郎

と笑顔で答えています。

私はこのセリフを読んだとき、
ただただ、変わるだけで誰もが「進化」できるという
なんて可能性にあふれた言葉なんだろうと感動しました。

名言の感想

退化も「進化」の一種と考えることができるので、

なりたくなかった自分
納得できない自分

がいたとしても、
今の生活に順応するために変化した結果=進化であると
前向きにとらえることができます。

ダメな自分も「進化」の一種
日々の失敗も「進化」の一種

と考えれば、「進化」が周囲に溢れ出します。

また、「進化」の意味を直接説明するのではなく、
あえて、
「進化の反対」「無変化」であると説明することで、
進化や変化に善悪や基準はなく、
そこには

自由と可能性しかない

ことを示唆していると感じました。

そして最後に主人公自身の意志を示すことにより、
周囲に流されず、正しいかどうかは別にして、
自らの決意で変化していこうとする姿勢の大切さを
感じ取ることができました。

大袈裟かもしれませんが、人類の可能性に対する激励であるといえます。

アドバイスに使いました!

もちろん、可能性の卵である生徒たちには
どんどん進化していってほしいと思い、
早速アドバイスに活用させてもらったのは言うまでもありません。

・現状に満足している生徒の可能性を伸ばすために
・チャレンジしたいけど一歩踏み出す勇気がない生徒の背中を押すために
・失敗を恐れる生徒の心を支えるために
・あきらめる心を覆すために
・進化は才能ではなく、意志の強さによることを気づかせるために
          ・・・・・・・・・・・・

クラスでの講話や部活動でのミーティングなどで、
数え切れないほど引用させてもらいました。

生徒たちは覚えていないかもしれませんが、
このからくりサーカスの名言を用いて話をしているとき、
生徒たちにとっても腑に落ちる部分が多いのか、
かなり真剣に聞いていたように思います。

一方、学校の教員間で、何か新しいを意見や提案があっても、

今までやっているから…(旧態を継続する方向へ)」

という言葉をよく聞き、
この進化の考え方が浸透しづらい現実に何度もぶつかりました…

私はこの2022年四月から教員を退職して
劇的に生活や心の持ちようが変わりました。

これを進化ととらえ、
これから私自身が変わりたい目標に向けて努力し、
人生の最後まで進化し続ける自分でありたいと思いました。

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