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3分でわかる!SDGs入門

 最近、駅や商業施設、あるいは企業広告においてSDGsのロゴを見る機会が多くなりました。では、SDGsとは一体どのようなものなのか。この記事では、SDGsについて手短にわかりやすく紹介します。

SDGsとは何か

 まず、SDGsとは何かが最も気になる点であると思います。SDGsという名前は省略されたもので、正式にはSustainable Development Goals (持続可能な開発目標)と言います。このSDGsは、国際連合によって2015年に採択された「ポスト2015年開発アジェンダ」に含まれ、2030年までに達成すべき17の目標がまとめられたものです。

SDGsの17の目標

 SDGsは、17の目標、169のターゲット、232の指標をもって構成されています。これらの目標などは国連の作業部会によって決定され、この会議に先進国だけでなく途上国も参加しました。こうして完成された目標は、「世界の社会・経済・環境のあらゆる課題をとりまとめる、相互に不可分一体の目標」として採択されました。SDGsの17の目標は、相互に関係しあい、どれか一つでも欠けてしまうと他の目標達成にも影響が及んでしまうのです。

 SDGsのロゴをよく見ると、17色に色分けされた目標が書かれていることがわかります。

SDGsロゴ

SDGsのロゴ(国際連合広報センターHPより)

SDGsの基礎

 SDGsの基礎ともなる二つの柱があります。それは、
・世界から貧困をなくすこと
・「続かない社会・経済・環境」を「続く社会・経済・環境」へと変革すること

です。
 また、SDGsが目指す「持続可能な開発」とはどのようなものであるかに対し、国連の「環境と開発に関する世界委員会」は以下のように定義しています。
持続可能な社会:「将来世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、現在のニーズを満たすような開発」(1987年)

SDGsの今

 SDGs採択後、4年に一度、各国の代表が集まって現状の目標達成度を確認する「SDGsサミット」を開催することも決まり、2019年(2015年の採択から4年後)に第一回が開催されました。
 このサミットでそれぞれの目標の進捗具合を調べた結果、2030年の期限までの達成が極めて難しい状況にあることが判明しました。このため、国連は2020年から2030年までを「行動の10年」として、全世界に持続可能な開発、社会の構築を呼びかけました。

最後に

 日本におけるSDGsの知名度は比較的高いものの、内容はあまり知られていなかったり、目標達成のための行動は少なかったりなどの問題があります。SDGs達成のためには国連や国家規模の行動だけでなく、地域や個人などによる活動も必要で、むしろそれらの地域に根差した活動こそ重要であると思われます。

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