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全ての会社員に向けた転職指南書 (ITベンダー→ITコンサル)

目次

  • はじめに

  • 転職を考え始めたら

  • 転職活動の流れ

  • 最後に

はじめに

 私は新卒でSierに就職し、1年半のBridgeエンジニアを経て、コンサルに転職することになった。会社について思うところもあり転職活動を始め、2ヶ月ほどで内定をいただいた。今回は、私が辿った転職の道を書き記すと共に、全ての会社員が転職する際の思考法を整理してみることとする。 
 
 私は新卒で外資系IT企業に就職した。システム開発における要件定義・開発そして保守運用まで様々な経験を積むことが出来た。これは偏に会社そして上司のおかげである。会社そして上司にはとても感謝している。一方で、業務に思うところもあり、入社して3年経たずに転職をすることになった。
 
 この指南書は転職に向けた思考法と実際の転職活動の手順について記載している。転職を進めるものではなく、読者が仕事に行き詰まった時に参考にしていただきたい。この指南書が諸君らの人生の役に立てば幸いである。

転職を考え始めたら

 転職活動を考え始めた時に初めにすべきことは、現状の問題点を明らかにしてその解決策が転職であるのかを考えることである。

 会社員として働いていると非常に辛く、今すぐにでも辞めたくなることがあると思う。このプロジェクトが嫌だ、上司と馬が合わない、雑用ばかりでつまらない等。誰もが経験したことがあるのではないだろうか。
 そうすると次のように考え始めてしまう。他の会社に移ったら自分のやりたい事が出来る、給与や福利厚生が上がる、嫌な上司から離れることができる、と。
 安直に転職をすることで問題が解決できると考えているなら落ち着いて考えて欲しい。現状に満足していないことは分かったが、なぜ満足出来ないのか、他社に移ることで改善できることなのか、将来的・長期的な目線で考えた時今の会社を有効活用出来ないのか。

 今悩んでいる問題を認識し、解決策を検討することで転職する必要は無くなるかもしれない。解決策を検討する際は上司にうまく相談するのが良い。読者が辞めることで会社は不利益の方が大きい。不満と希望を上司に伝えることで、自身が想定していなかった解決策が出てくるかもしれない。もしくは、反応を見た上で転職活動を進めたくなるかもしれない。この章でじっくりと自身と向き合った時間は有効である。次の章では転職活動の流れを説明する。

転職活動の流れ

以下が転職活動の主な流れである。私の経験を基にしており、実際の流れとは異なる場合がある。

  1. 上司への相談

  2. 転職サイトへの登録

  3. ES作成

  4. ウェブテストの勉強・受験

  5. 面接対策・面接

  6. 採用条件の交渉

  7. 退職交渉、退職・転職先へ入社


1.上司への相談

 転職について上司へ相談を行う。「転職を考え始めたら」で詳しく記載している。まずは、現状を変えることが出来るか上司に相談しよう。給与、業務や人間関係など困っている内容を伝えると、良い改善案をいただける可能性がある。上司との人間関係に困っているのであれば、社内で影響力のある人を見つけ相談するのが良い。
 この時点で退職を明言せずに業務をしながら次の流れに移ると良い。

2.転職サイトへの登録

 転職サイト・エージェントへの登録を行う。転職サイト・エージェントを利用すると転職活動をスムーズに進める事が出来る。ESの相談、面談内容のフォローアップや面談日時のサポートをして貰える。(エージェントは読者が入社した企業からインセンティブを貰う)
 転職サイト・エージェントはネットで調べるといくらでも出てくる。自由に選んで良いが、いくつかに絞って登録するのが良い。チャネルが複数あると連絡頻度が上がり、転職活動が大変である。
 転職活動にはLinkedinを利用するのがおすすめである。LinkedinはビジネスSNSである。プロフィールを入力するとエージェントから連絡が来る。また、企業の採用部から直接連絡が来ることや優秀なヘッドハンターと出会える機会に恵まれている。

3.ES作成

 ESを作成する。新卒採用と違って職務経歴書と履歴書の2つの資料を作成する必要がある。職務経歴書には入社してから担当したプロジェクトの概要・自身の業務内容を記載する。

4.ウェブテストの勉強・受験

 ウェブテストの勉強・受験をする。私は転職活動に移るまでウェブテストがあることを把握していなかった。今指南書を読んでいる諸君も注意してもらいたい。会社によって実施の有無や時期は違う。ESが通った後や面接の後など会社によってタイミングが変わるので、事前に勉強をしたいところである。
 ウェブテストは新卒採用の時に受験していたが、期間が開くと解き方を忘れてしまう。再度受ける企業の情報をネットで検索し、対策を行うべきである。

5.面接対策・面接

 面接対策をしよう。面接の時に聞かれるのは主に転職活動に至った経緯と入社後何が出来るかである。転職活動に至った経緯として、業務内容や何に不満を持っていたのか説明する必要がある。入社後やりたいことは明確にする必要があり、転職先を選ぶ指標や将来の目標を考えるべきである。
重要な質問を以下に並べたので参考にして欲しい。

  • 現在の業務内容は?

  • どのようなスキルを持っているか?

  • 業務の中での成功例は?どんな評価を得た?

  • 業務の失敗例は?何を学んだ?

  • なぜ転職活動をしようと考えたのか?

  • やりたいことは何?

  • 今の会社じゃできないの?出来るように努力した?

  • 現職の入社時と現在のギャップは?

  • 次に入社して何をしたいのか。

  • 5年後どうなっていたいのか。

  • 興味があることは。入社して学んでいきたいことは?

  • なぜ転職先を選んだのか?

  • 現職と比べてどうか?

  • 他の競業他社と比べてどうか?

  • 他企業との転職活動の状況は?

6.採用条件の交渉

 面接を乗り切って、採用条件の交渉を行う。条件は大きく3つある。給与・福利厚生/入社時期/ 業務内容である。
 エージェントとよく話し合って決めよう。入社時期などは現職の兼ね合いもあるので、よく検討すべきである。

7.退職交渉、退職・転職先へ入社

 無事に内定をもらった後、退職の報告を現職にして、転職を完了しましょう。
 上司に報告するのはとても緊張する。既に転職が決まったことを伝えるとスムーズに話が進む。ここで転職するか悩んでいると相談してしまうと、引き止めが長引き交渉が難航してしまうので注意。

最後に

今回のNoteには私の実体験から転職活動の流れと思考法を書き留めた。多くの人が普通に考えている内容かもしれない。ただ転職を考え始めると視野が狭くなってしまう。今回のNoteが諸君らの助けになったら幸いである。

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