『だれかのことを強く思ってみたかった』(うろ覚え読書感想文)

「わたしたちはいったい、どれくらいの強度でこの世界に成り立っているんだろう」
たしかそんなことが冒頭に書かれていた。
目に見えているものは“立体風”で、じつはペラペラの薄い紙かもしれない。

わたしがこの本に出会ったのは、高校生の多感な時期。
恋愛もそこそこに、友人と毎日バカ騒ぎしていたけれど、時々、ふと我にかえることがあって
そこはどんなに仲の良い友人たちも、家族にも、踏み入ってほしくない知られたくない感情で…
(こんなこと文章化したのは初めてだけど笑)
どんなことを考えていたかっていうのは
じつはあんまり覚えていないんだけど
この本には、そんな私の心の声がそのまま文章になっていて心地よく体に流れる感じがした。
点滴のように…。


この前ふと本棚からこの本を取って適当なページをパッと読み返したら、あの時の気持ちがぶわーーーって沸いてきたので
記念に書いてみた次第です。
こういうのってあるよね。
その当時聞いてた音楽を久々に聴いて「ワァアア」ってなるやつ。

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