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音楽サブスクのこれから

こんにちは!だんだんと外は秋らしくなってきましたね。
さっきまで猛暑とか言ってたのに……

さて、今回はこんな話題です。
音楽サブスク、みなさん加入してますか?または楽曲を作ってサブスク配信してますか?

以前もサブスクに関する話題は取り上げたのですが、今回は配信する側ではなくリスナー側からの視点でつらつら語っていきます。エッセイというやつです。

私のサブスク遍歴ですが……最初AppleMusicが始まってるのを見て「へーそんなのもあるんだ」くらいで様子見をしていました。
その時点では加入したい!とかお得だ!とか、そういうことは何一つ感じませんでしたね。

程なくして作曲活動を始めて、自分のインプットを増やそうと思い立ったのがきっかけです。もっといろんな音楽を聴いて、そこからインスピレーションを受けて曲を作ろうと。

ただ、今からCDを集めたりYouTubeを漁ったりするのは手間もお金もかかる……
だったらサブスクで聴き漁っちゃおう!というのが私をサブスクに駆り立てた動機です。

どのサービスにするかは比較して検討に検討を重ねましたが、AWAにしました。
月額はどこも似たような感じだったのですが、曲数が多いと聞いて。

そこからはいろんなアーティストをお気に入り登録して、とにかくたくさん聴き漁りましたね。
せっかく同じ月額払ってるならたくさん聴かなきゃ損!という貧乏根性が働いて(笑)。

そして現在はSpotifyに加入しています。
なぜAWAを辞めたのか……一番の理由は他の人が作ったプレイリストの曲数が少なかったからですね。
だいたいのプレイリストが10曲もないぐらいで終わってしまっていて、ちょっと物足りなかったです。

その点Spotifyは「これも好きでしょ?」みたいな感じで次々と似たようなアーティストを探してきては勝手に激長プレイリストを作ってくれるのでありがたいです。できるだけ新しい発見が多い方が私の都合に合っていました。

あと、AWAはちょっとギラギラしてるというか、商業的すぎるかな。
明らかに今売り出したいメジャーの曲を並べてランキング作ったりラジオにしたりして勧めてくるので。母体がエイベックスだっけ?じゃしょうがないのかな。

個人的には、資本側が大衆の『好き』をコントロールする時代はもう終わっていて、これからは個人がよりスムーズに『好き』にたどり着いてコレクションする時代だと思っています。せっかくのサブスクサービスなんだし。その点ではSpotifyの方が時代に合ってるかなと。

そんなこんなですっかり音楽サブスクありきの生活になってしまったわけですが。
一方で「サブスク辞めちゃった」という声もちらほら聞きます。

単純に月額制なわけですから、月額約1,000円で好きな曲聴き放題!を高いととるか安いととるかがサブスクを継続する決め手となるんじゃないでしょうか。私は超安いと感じていますが、お気に入りのアーティストが聴ければそれでいいんだけど…という人からするとランニングコストに感じてしまうのかな。

反対に、音楽に対して能動的な人にはサブスクをオススメしますね。流れてきたから好きになった、じゃ物足りない人。自分から自分が好きそうなアーティストを探していく楽しみも味わえます。

ここでひとつ、問題となってくるのは……
よく「サブスクのせいでCDが売れなくなった」と言いますよね。表現者側の立場の人で。

私の見解ではそれはしょうがないことだと思っていて。Nintendo Switchがこれだけ出回ってる中でゲームボーイのカセットが売れなくなったって言ってるようなものですよ。

実際にSwitchを持ってないと「えっ?!ゲームってダウンロードできるの?!」って自分で気づけないし、感動もないんですよ。
そこで意地になってCDを売ってやろう!!という意欲が果たして前向きと言えるのか……それを自分自身で確かめるためにサブスクに加入してみた、というのが実は理由のひとつでもあります。

感想は「あ、こりゃCD売れないわ(笑)」でしたけど。

となるとやっぱり売上としては下がっていきますよね。
いや、これも本当に人気でしょっちゅう聴かれるアーティストだとCD売った時よりも黒字になってるかもなので一概には言えませんけど。オマケに旧作にもスポットライトが当たるじゃないですか。

音楽で全く食えなくなったという人がいる一方で、アマチュアなのに簡単に作品を流通させることができて、お金が入ってくるようになったという人もいます。
この辺りはこれまでの『大手による大規模なプロモーション→CDを買わせる』というビジネスモデルが薄れてきたと言えますし、ある意味で音楽的に平等に近づいた、ともとれます。

なので、音楽が終わったというよりも、私としてはむしろ始まったなという印象が強いですね。
CDの流通なんてアマチュアからしたら並大抵の労力・コストじゃないですし。そこをクリアしてしまえればあとはクオリティとプロモーションの差じゃないですか。


さて、タイトルにもあります通りサブスクのこれからについてですが、私としては2つの問題があると考えています。

第一に、アーティストへの還元率が低いこと。
1再生あたり1円以下なんて、しょうがない値段じゃないと思うんですよね。この低い還元率からさらに中抜きして長期的にプラスを得ようとするディストリビューターも出てきてるので。承認欲求は甘い蜜と言いますか……

この辺りは競合が出てくれば&サブスクがもっと普遍的になれば自ずと変わっていくんじゃないかと思ってます。

第二に、ライト層のメディア信仰が根強いこと。
そんなに音楽に興味ない人、自分で曲を作ったり楽器を弾いたりする程ではない人からすれば、やっぱり優れているからメディアで取り上げられるんだ!と『有名さ=良さ』と盲信的に捉えていたり、あとは単純によく耳にするから何度も聴いているうちに好きになってしまった(これは私もあります)みたいなきっかけでハマっていったり……

受動的で、よく言えば先入観がなく感受性が高い、悪く言えばミーハーで洗脳されやすい層が売上の大半を作っているので、そこに働きかけた方が都合がいい。いろんな音楽が聴けるよ!だけだとインディーにまで光が当たってこない現状があります。

CDの流通はできてるんだけど、結局平置きプッシュされるのはメジャー……という時代と同じように。結局サブスク内でもカーストからは逃れられません。結局サブスクに潜っても有名な曲をおすすめされまくって、それを好きなだけ聴けるツールになってしまっている感。

個人的には、ものの良し悪しが分からないままだと飽きるものだと思っているので、すごく長い目で見れば気にならないですけどね。
すごく長い目で見ればいいものが残っていくとは思うんですが、時の流れがありますからね。自分が生きているうちに自分がいいと思っているものを分かってもらいたい!と思ってはいても、うかうかしていたらやればやるだけ時代遅れになってしまうジレンマがあります。

音楽サブスク側もこんな問題解決する必要がない。
問題とも思っていない。
そこが問題……うーん。
1再生あたりの単価が同じなら、メジャーの曲だけで十分ってのが本音なんだろうなぁ。

もっと「あなた、こんな曲も好きなんじゃないの?」でAIがおすすめしてくる曲が全然有名じゃないアマチュアの曲だったりするとめちゃめちゃアガるんですけどね(笑)。多分これが解決策のひとつですよ。

誰これ?聞いたことない
→有名じゃないならきっとイマイチなんだ
→聴かない
このループを壊せるかどうかが、最後の『→聴かない』を『→あれ?!いいじゃん!!』にもっていけるかどうかが個人に委ねられているというのは、どれだけテクノロジーやネット環境が整ってても変わらないなあと。
そんなところです。

ひとつ分かっていることがあって。解決策のひとつであって、上記のループを壊せる道。
『アマチュアでも曲のクオリティが高いと他人におすすめしやすくてめちゃめちゃ強い』
これです。自分に言って聞かせたいですけどね。クオリティが何基準かによりますが。

私としてはそこで勝負したくないんですよね。わがままですけど。
『いい曲』で勝負したい。
あ、いい曲じゃんって思ってもらって、繰り返し聴いてもらって、それで再生数が増えると。これが普通の世の中にしたい。

感受性の強い層をいかに洗脳するかが音楽の正解なんて、ちょっと悲しいじゃないですか。

しかしながら、私が影響を受けたアーティストも、あの時流行ったあの曲も、全てはオトナが仕掛けた洗脳だったのかもしれない。

ひょっとしたら、洗脳されていた時の記憶を紡いで、また最下層へ流しているだけなのかもしれない。
せっかく曲を作る才に恵まれたのに。

定額で好きな曲を聴き放題というサービスが、人をどこまで洗脳できるか。自分の糧にしながら様子を見てみることにします。月謝1,000円で。
って最後めっちゃ悪口みたいになっちゃったけど。アイラブサブスク。

かおりP
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