見出し画像

正しいタコの茹で方が知りたい

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

先週久し振りにタコを買いました。 シチリアの定番料理の1つに「茹でダコ」があります。 トラットリアで「茹でダコ」を頼むと、本当に茹でただけの物が出てきたり、トマトやキュウリなどの野菜と一緒にサラダ仕立ての物があったり色々ですが、結構好き。 でも暫く作るのを忘れていました。

近所の魚屋で眺めていると、どうも小さいのばかり。 その中で一番大きな物を選んだら約800g。 しかし! タコが値上がりしていますねぇ。 1Kg25ユーロだって。 こんな数字は見たことなかったけれど、いつから高くなったのかしら? まぁ仕方がない。

子供の頃は父が海で捕まえてきて、母が裏に住む漁師さんに教わったやり方でまずは塩もみ。 たっぷりの塩をまぶしてガンガン揉みます。 時々叩きつけたりすると柔らかくなるそうで。 小さかった私もやらせてもらいましたが、タコが腕から肩に這い上がってきて、大変なことになってしまいます。 1本ずつ足を剥がしても他の足が絡みついているので、取れないのです。 タコに襲われたら絶対に逃げられないという事を実感しました。 ある時は揉んでいたら何だか手が痛い。 どうしたんどうと思いながらタコを見ていたら赤く染まっていく・・・。 そうなんです、タコに噛まれて流血。 そんな事をしながら夏を過ごしていたのです。

さて、当時は沸騰したお湯にタコを入れたらほんの数分で引き上げていました。 茹で過ぎると固くなると。 だからタコはそうやって茹でる物だと思っていました。 実際母が茹でたタコはいつも柔らかかったし。 そして段々と大きくなると夏中海で過ごす事はなくなり、父が潜ってタコを獲る事も事もなくなり、塩揉みする事もなくなりました。つまり、自分で茹でる機会がなくなったのです。

随分と時間が経ち、シチリアで茹でダコを作ろうと思った時、シチリア人は「最低30分くらいは茹でる」と言うのです。 えー、5分じゃないの?

イタリア語のレシピ本にもその位の時間が書かれています。 日本とあまりに違い過ぎ・・・。 

茹でていくと一度は固くなるけれど、更に茹でると再び柔らかくなると言う事なのですが、何だか納得できない。 ただそれからはシチリア式でしか茹でた事がありません、郷に入れば郷に従えで。 そこそこ柔らかく出来ますが、日本のゆでダコの仕上がりとは違う気がします、それとも単なる記憶違い? 帰国中にタコを食べる機会ってあまりないので、どうも昔の記憶に頼り気味です。

画像1

大きかったので、2日に分けてサラダにしました。 1日目は玉ねぎ、人参、トマト、茹でたジャガイモ、黒オリーブと共に。 これもいつものようにレモンとオリーブオイルと塩で食べます。 

画像2

2日目はジャガイモの代わりにセロリ。 どちらもタコと相性良いです。 サラダにセロリが入ると、とっても爽やか。 

そしてこの記事をFBにアップしたら、パリ在住のとある人からコメントが来ました。 「タコが柔らかく茹でられない、茹で方のポイントは何ですか?」と言う質問。 やー、正に私が知りたい事なんですが。 だから、シチリアでは30分位茹でるという話を伝え、でも日本では5分とかだから、実際は私にも分からないと返信。 更に彼女から返信が来て、「前回は5分で硬かったので、次回は30分にしてみます」と。

日本の太平洋のタコと地中海のタコは種類が違うのは分かっているのですが、こっちのタコの方がずっと小振り。 日本だとスーパーで「茹でタコの足1本」とか売っていますが、こちらのタコの足はあまりに貧弱で、1本ではとてもサラダが成り立ちません。 なのに茹で時間がこんなに長い・・・。

と言う事で、正しいタコの茹で方が知りたい私です。 どのくらい茹でたら一番柔らかく仕上がるのでしょうか? 次回は日本式で5分でやってみようかしら? 相方がいると絶対に口を挟んでくると思うので、1人の時に機会を見付けて。 でもパリの方、5分でダメだったと言っていたし・・・、と考えると、どうも踏ん切りが付きません。 

「これなら絶対に間違いなし」のタコの茹で方、ご存知の方がいらしたら伝授お願い致します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?