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夕日を眺めながら食前酒

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

昨日の夕方、友人夫妻と「夕日を眺めながら食前酒をしよう」という話になり、自宅から車で15分位のところへ出かけて行きました。 

日没が20:32分という事だったので、19:30に予約を入れていたのですが、なんと予想外の渋滞に巻き込まれ、到着したのが20:15。 ギリギリセーフ。

ここはお店というよりも、夏場だけ設置されるオープンスペースで、岩場に組み立てられています。 そう、いつも行く海のクラブと同じような作りですが、こっちはもう少し豪華です。

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既に人が集まっていました。 でも例年ならばもっと混雑しているのですが、今年はもちろん全予約制で人数制限をしています。 いつもの1/3位の入り? もっと少ないかもしれません。

食前酒を1杯飲んで場所を変えて夕食という事もできますし、おツマミ付き食前酒を選ぶ事も可能、私達はそっちにしました。 場所を変えるのも面倒ですし、何せこのロケーションを楽しみたいから。

予約しておいた1番海際のソファーに座り、少し発泡性のある白ワインをオーダーして、夕日を楽しみます。

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おつまみはこんな感じ、これが2人分です。 ほぼ全て炭水化物(笑)。 ナスのカポナータが予想以上に美味しかった。 右下のライス、チキンの野菜が入った炒飯的な物ですが、ココナッツオイルを使用していてこちらもなかなか美味。 作ってみようっと。

あっという間にどんどん日が沈み・・・・

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あー、海に接地! 

肉眼で見ていると太陽は燃えるような赤なのに、写真に撮ると白くなってしまうのは、何故?

結局ここで3時間、楽しい時間を過ごしました。 こういう時、心からシチリアを愛していると感じます。 イタリア人は総してそうなのですが、こうやって野外で過ごす時間をとても大切にしています。 山派の人、海派の人に分かれますが、どちらも同じ。 夏の夕方から外で過ごす時間がとても好きなのです。 

我が家にはかなり広いテラスがあるので、普段2人だけでも外で食事をしています。 友達を呼ぶと皆喜ぶのですが、中には大きな庭を持っている人も何人か居て、「夏にアパートで食事をするよりは外が良い、あなたの所には秋になったら行くから、夏は我が家に来て」と言われた事があって、結構びっくりしました。 彼女にしてみたらテラスと庭では大きな違いがあるようです。 

私は子供の頃、夏中葉山の別荘で過ごしていました。 ゴールデンウィークから週末はほぼ葉山。 そして海際に建つ家なので、庭から階段を降りると直接浜へ直接出られます。 そして目の前は岩場で、アサリを採ったり魚を捕ったり・・・。 パジャマから直接水着に着替えるという生活。 夕食は海に沈む夕日を眺めながらという生活。 常に目の前に海が存在していました。

だからこのロケーションで夕日を見ていると、子供の頃の様々なことがフラッシュバックします。 

父はせっせと葉山から会社へ通い、私もいつか子供たちをここで遊ばせようと思っていたにもかかわらず、子供なし(笑)。 しかもイタリア生活。 どこかで予定が狂っていました。 

お喋りに花が咲いた楽しい時間を過ごしながら、私の頭の隅っこは子供時代に戻っていた夜でした。

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