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パレルモのストリートフード、コロッケとパネッラ

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

シチリアはストリートフードが有名です。 いくつもあるのですが、特にパレルモでおそらく人気一番はコロッケとパネッラ。 コロッケは日本のコロッケと異なりジャガイモのみで、パセリかミントのみじん切りが入る事が多いです。 個人的にはミントが好き、意外かもしれませんが相性抜群です。一方パネッラはひよこ豆の粉が原料です。 お湯にひよこ豆の粉を振り入れ、モッタリしてくるまで泡立て器で(そうでないとダマになり易い)かき混ぜ、大きな台の上に薄く平たく伸ばして乾かしてから四角く切り、素揚げします。 

街中や市場に「揚げ物や」があり、揚げたてを食べることが出来ます。 ピッツェリアにも前菜としてこれらが存在します。 この2つプラスフレンチフライを前菜として食べる習慣があることは前にもご紹介しました。 

でも本来は「ストリートフード」という立ち位置です。 

私の行く海のクラブの近くに、毎年夏場になると出店が現れます。 

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お昼近くになると毎日こんな車が出現。

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毎年同じ兄ちゃんが・・・。 

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ドンドン現れるお客様に対応する為、油たっぷりの結構大きな鍋で休まず揚げていきます。 コロッケは衣を付けずに素揚げ、これって結構難しい。

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コロッケとパネッラだけを食べることもありますが、パレルモっ子達はこれをパニーノの具にすることが多いのですよ。 どちらかだけもあり、両方を挟むのもあり。 そして塩とレモンをかけてパク。

日本にもコロッケパンが存在しますから、発想は同じですね、ダブル炭水化物です。 違いは日本のようにキャベツの千切りなど入らず、ごくシンプルに炭水化物の揚げ物だけを挟むことかしら? 私はパンなしで、コロッケとパネッラだけを食べ方が好きですけど。 

このパネッラ、基本的にパレルモだけでしか食べることが出来ません。 パレルモ県内でも少し離れた町へ行くと、姿を消してしまいます。 ほんの2-30kmも離れると食べることが出来ないのです。 地元密着のストリートフード。 トラパニに一軒、パレルモ出身の男性がパネッラを売っている出店がありますが。 

シチリアの中でもパレルモはストリートフードが多く、生活に密着していると言われています。 島中で食べられる物もありますが、その地域ならではも物は出合ったら外せません。 と、私は思っています。 パレルモのストリートフードはかなりヘビーな物もあり、私は勿論相方でさえ食べない物もあるのですが、このコロッケとパネッラは老若男女に好まれ、愛されています。 ビールとでも白ワインとでも合いますよ。 街中にはきちんと座れるスペースを設けている所も沢山あるので、ちょっと一休みで何か飲もうか・・・なんて時におつまみとして最高です。

このお店の兄ちゃん、営業終了したら店仕舞いをして去って行くのですが、熱々の油の入った大鍋を乗せているので心配になってしまいます。 きちんとレシートは出ないし、小銭で買える物だから現金商売。 レシートが出ないということは全て闇商売であります。 そうそう、イタリアで買い物をしたら、もしくはバールでコーヒー一杯飲んだだけでも、お店を出る時にはきちんとレシートをもらって下さいね。 レシートなしでお店を出た所で税務署のチェックが入る事があります。 持っていないと罰金ということになりかねませんから。 お店とお客と両方に罰金がかかることがあります。 日本だとレシートを断るのは全く問題がありませんが、イタリアではそうはいかないのです。 まぁ旅行者にチェックが入ることはまずないと思いますけれど。

書いていたらパネッラが食べたくなりました・・・・。

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