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今シーズン初、ナスのパルミジャーナ

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

現在イタリア時間で朝の7:30、起きた時にお天気パッとしないなぁと思っていたら、さっき雨がシトシトと降り始めた。 雨の予報はなかったんですけどね。 こういう柔らかいシトシト雨は結構好きで、出かける予定もなかった日曜日の雨は更に好きで、何となくいい感じ。 乾き過ぎていた庭も少しは潤うかも。 毎日水を撒いても、シチリアの強い夏の日差しの下では土がカチカチになってしまい、水分を上手く吸収しなくなるから。 トマトも植えてるので、育って欲しいな。

それはさておき、昨日は今シーズン初の「パルミジャーナ」を作った。

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スライスして揚げたナス、モッツァレッラ、パルミジャーノ、トマトソースを段々に重ねてオーブンで焼いた物。 これとナスとトマトのパスタは夏中登場するけれど、昨日がお初だった。 まだね完全に夏のナスではないので、つまりハウス物だから味は大したことない。 そしてハウス物のナスは限りなく油を吸ってしまう。 ぴっちり身が詰まっている旬のナスとは大違い。 だから私はシーズンオフにはナスを買わない。 ナスだけでなくトマトも買わない。 

そろそろ暑くなってきて、ナスが食べたくなって5月中旬から買い始めたナス。 こんな物や

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こんな物も

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作ったけれど、昨日は王道のシチリア料理を。 シチリア料理というより「イタリア料理」になるのかな? 色々な街で作られているから。

私はいつもナスを普通に素揚げするのだけれど、先日プーリア(南イタリア)在住の方に聞いたら小麦粉をつけて、卵をつけてから揚げる、との事。 このやり方は初めて聞きました、知らなかった。 すごく美味しく出来るそうだが、粉→卵という工程が2つも増えるとハードルが高くなる。 ナスとチーズとトマトソースを段々にしてから、溶き卵を全体に回しかけてから焼くというレシピも存在する。 これもやったっことがない。卵を加えると固まるので、美味しいのだろうとは思うけど。 

この料理はやはりどちらかと言うと南イタリアの料理、そして南イタリアはどこでもトマトソースを乱用するので、ベチャベチャとソースが多い物が多い。 私が苦手なやつ(笑)。 このパルミジャーナもシチリアの友人が作ってくれると、とにかく溢れるトマトソースの愛で溺れそうになる。 そういう物を出されると、食べ終わった時の私のお皿にはたっぷりトマトソースが残っている。 それをチラ見した友人、「信じられない」という目で私を見る。 そして「余ったソースはパンに付けて食べると美味しいのよ」と言う。 食べろって事ね。 それでも私が誤魔化していると、はいどうぞと、パンを回してくれる。 それでも食べないんですけどね。 決して嫌いではないトマトソース、だけど「適量」の量が、私とシチリア人の間に大きな差があるのだろう。 

昨日作ったパルミジャーナ、私は重ねるごとにトマトソースを万遍にかけたりしない。 スプーンで点々と、シミをつけるように置いていく。 実はそれで十分だと思ってる。 だってトマトソース大好きな相方が、「ソースの量とナスのバランスが良いね」と褒めてくれたんだから。 限りなく少量のトマトソースで作った事を、彼は知らない・・・。

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