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シチリアの女子会

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

木曜日のランチ、女4人で女子会をしてきました。2本で「女子会」と言う言葉ができたのはいつ頃でしたっけ? そう言う言葉が出来るずっと前から存在していましたよね。 日本に住んでいた頃はごく普通のことであった「女性だけの集まり」、イタリアに住み始めたら非常に稀なことでした。

ご存知の通り欧米では「カップルで行動する」と言うのが基本です。 恋人や配偶者がいる人は、映画へ行くのも食事へ行くのも一緒。 勿論ホームパーティも2人で揃って参加します。 

時々「奥さんは良い人だけど、あの旦那がねぇ・・・」と言うケースもあるのですが、奥さんだけを招くと言う事はありえないし、「そのカップルを招くか招かないか」と言う選択になります。 

そもそも、女だけで出掛けることを好まない女性が沢山いるのですよ。 我が家でホムパをする時たまたまその日は旦那が出張と言う人がいて、「皆んな知っている人だから1人でも来て」と誘ったら、「他の人は全員カップルなんでしょう? だから行かない」と言う返事をもらった事もあって驚きました。 普段会話をしていると、シチリアにしてはかなり進んだ考え方を持っている人だったので尚更。

昔は離婚もなかなか認められなかったイタリアですが、近年は離婚者もかなり多くなってきました。 そしてシングルライフを楽しんでいる人も増えています。 そう言う女性達は1人でもどんどん出掛けるし、夜でも女性だけで出かけます。 まぁそう言う人達との女子会ランチでした。

4人の年齢差は10歳くらいかな? 私を中心に知り合った人達ですが、勿論私抜きでの交流もあります。 で、久し振りに4人でランチをしようと言うお誘いが入ったのが火曜日でした。

日本での女子会、FBやインスタや、私の日本の友人達の話で聞いているし、まぁ日本にいる時は私も普通にやっていたし、今でも帰国時には友達がセッティングしてくれます。 だから状況は理解しているのですが、シチリアと日本(この場合は東京)では随分と違いもあります。

日本の場合、「どこへ行く?」、「何食べる?」と言う事が結構重要で、たとえたったの3人くらいでもきちんと予約を入れますよね? シチリアではそう言う事はありません。 先日も「会ってから決めれば良い」と言う感じでした。どこのレストランへ行くかと言う事は殆ど重要視されていません。 行ってみたいレストランがあれば、そこは相方と行くのが基本なのです。

日本は女子会ランチも多く、満席で入れないと言うことを避けるためでしょう、多分。 結構ゴージャスで高価なレストランを予約して、ある程度のお洒落をして集まります。 シチリア女性の場合、ある程度ゴージャスなレストランは男性のエスコートなしでは行きたがりません。 これはシチリアだけでなく、ヨーロッパ全体に通じる事のようです。 なのでカジュアルなトラットリア、もしくはバール的な所に落ち着きます。

木曜日もそんな感じで、12時に旧市街で集合し、1時間くらい散歩をしながら「どこへ行く?」って言う感じでした。 結局バールへ。 そこはランチは色々と食べる物が充実していて、美味しいのです。

私を含めて3人が選んだのはチキンカレー。

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味は美味しいけどちょっと水っぽ過ぎた感じであります。 これとグラスで白ワインを一杯、お水、そして最後にコーヒー。

1人はパスタ、アマトリチャーナ、凄い大盛り。

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全員一皿のみ。 お喋りがメインという感じですね。

食後に又プラプラ歩いて、4時半頃解散。 楽しい時間を過ごせました。

帰国して友人とランチし行くと、9割以上のレストランは女性だけで満席。 凄いなぁと思います。 その中には働く女性のビジネスランチもあるのでしょうが、仕事かプライベートかは見れば一目瞭然ですよね。 私の帰国時に友人が設定してくれるランチ、平均全部込みで6000円くらいです。 5~6人になると個室を撮る事もあり、そうすると「個室料金」が加算されます。 そしてレストランは女性だけでほぼ満席状態。 女子会のたびに、「裕福な日本」を実感します。 同時に貧困も存在しているとのことですが、その辺はあまり見えてこないのですよね。

これが夜になると、集まりも居酒屋だったり焼き鳥屋だったりしますが、ランチは豪華です。 私の知っている範囲の事ですけど、ランチの女子会で安い定食屋などと言うのは経験がありません。 これってとっても面白い現象。 日本は同じレストランでもランチの方が安いから、夜は敷居が高い店でも昼なら行かれると言う事も関係しているのかしら?

日本とシチリアの女子会事情、随分と違いますが共通点は一つ、男性抜きの会合はとっても楽しいのです。


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