AIとテクノロジーを駆使したアメリカ就活!2023ver.

⭐️The Power of AI in Job Search⭐️

少し前に、アメリカに来て3回目の現地フルタイム就活をしたので、その経験談を残したいと思います。〜2ヶ月間で、アプリケーション・インタビュー・ネットワーキングを行い、希望のポジションからオファーをもらうことができました。
今回の就職活動は、前回の教訓を生かしつつ、なるべくAIやテクノロジーを使って効率的に行いました。といってもネットワーキングは地道にやっているので、アメリカにコネがない純ドメ留学生の参考になるかと思います。

参考までに私のアメリカでのステータスはH1Bビザです。

仕事へのアプライの方法は、大きく分けて、Cold Apply(リファラルなしで直接応募)とリファラル経由で応募があります。どっちが効率的か?は人によって意見が分かれるし、私もその時の状況や市況によると思うので、どっちが良かったかはわかりません。なので今回も、どちらもやりました。

下記に、今回の就活で使ったツール&方法などについて詳しく書いていきます。


バーチャルアシスタント

Cold Applyは、ほぼただの作業なので、外注したいと考えていたところ、友人が、このサイトで見つけて使っていたフィリピン在住のアシスタントを紹介してくれることに。1時間4ドル、1日あたり2時間の勤務をお願いし、ターゲットのRoleにアプライしてもいらいました。5日間で60社ほど応募してくれました。
依頼する前に、アシスタントとWhatsAppで事前ミーティングしました。探している仕事の条件、お願いしたい内容について説明しました。一緒にGoogle Sheetを使ってTracking Sheetを作り、各企業への応募状況や、Follow up emailのテンプレートをまとめました。彼女はとっても優秀できっちり仕事をこなしてくれました。ジョブアプリケーション用の新しいGmailアカウントを作成し、彼女にログイン情報を渡しました。応募のプラットフォームは主にIndeedを使ってもらい、企業へのアプライ、Follow up emailなどをやってもらいました。コツは、応募したい仕事の条件をしっかり伝えること。私の場合は、RoleはMarket ResearchやConsumer Insightsなど、ロケーションはNYCかリモート、H1Bビザスポンサー必須、など伝えました。最初は色々伝え忘れて連携とれず、条件に沿わない企業へも何個も応募してしまいました(H1Bビザはフルタイムでないと働けないがcontractの仕事に応募してしまったり、NYCから4時間かかるNY州の外れの求人に応募したり。) アシスタント経由で2社インタビュー招待が来ました。インタビュー招待率は低くても、なにより時間と手間の節約、そしてジョブマーケットが良くないこの頃では、数を打つことも大事な戦略と思います。

リファラル経由のアプライ

リファラルは、前回の就活でもリフォラルしてくれたクラスメイトや、ネットワーキングして知り合った人、1社目で働いてたMarket Researchの会社で働いていた時のチームメンバーや上司に、お願いしました。
現在はジョブマーケットが厳しいので、職探ししている人がとても多く、つまりリファラル経由で応募してくる人も多いです。正直、ただReferral Systemに登録してもらうだけでは、効果はほぼないのかなと個人的には思います。しかし全く無いよりは、あったほうがいいので、やりました。
一番効果的なのは、Referral systemに入れてもらった上で、Hiring managerに直接推薦してもらうことです!この方法で数社のインタビューをゲットしました。
また、MBA卒業後に1社目で働いていた時の直のマネージャーが有難いことに推薦文を書いてくれたので、アプライする時にはなるべく添付してました。

ネットワーキングイベント

ニューヨークで行われているキャリア系のイベントや、卒業校が主催しているネットワーキングパーティーに行きまくり、いろんな人と話しました。ニューヨークでは毎日何かしらのイベントがそこらじゅうで起こっているのが良いところです。イベント参加は週に1~2回くらいしてました。これは就活において私が一番楽しめる部分です!笑 仕事に繋がらなくても友達になったりもするし、将来自分が相手の職探しを助けてあげることにもつながります。アメリカで楽しく生きていくためには、長期的な観点からもコンスタントにネットワーキングしたり友達を作ることは大事と感じてます。

Ultimate H1B Sponsor Detector 

私はアメリカで働くには、H1Bビザが必要な外国人です。ビザをスポンサーしてまで外国人を雇ってくれる企業は少なく、はっきり言ってビザはアメリカ就職の最大のハードルです(逆にグリーンカードがあれば職業選択の自由度がとても広がります。)。
企業がビザをスポンサーしてくれるかそうでないか?を見分ける方法として私が活用していたのは、過去にどれくらいスポンサーした経歴があるかを見れるサイト(MyVisaJobs)です。留学生は知ってる人も多いはず。このサイトで、企業に応募する前に、いちいち企業名を打ち込んで検索してました。
ただ、ビザをスポンサーしてくれる企業でも、エンジニア系の職種はスポンサーするけどビジネス系はスポンサーしない場合もあります。また、過去にスポンサーしていたけれど予算の関係でスポンサーを取りやめたり、過去にスポンサーしてなかったけど今年からすることになったり、という場合もあるので、究極は応募してみないと分からないことも多いです。

調べる時間が勿体無いな、と思っていたところ、Google ChromeのUltimate H1B Sponsor CheckerというExtension機能を発見しました。Instagramのキャリア系インフルエンサーが紹介してて知りました。これでいちいち調べることなく、H1Bスポンサー歴のある企業に絞って、応募ができます!精度は定かでないですが。。これを使うと、いかに多くの企業がビザスポンサーしないことが一目でわかります。そしてスポンサーしない企業への応募を避けることで、時間を最大限節約できます。LinkedInとIndeedで使えました。他のプラットフォームは試してないので分かりません。

Simplify

応募する企業やRoleごとに、アプリケーション画面で、同じ内容をコピペして毎回入力するのは、本当に大変で地味で時間のかかる作業です。私はSimplifyを使ってAuto入力してました。特にあの毎回見かけるWorkdayのプラットフォームを完璧に埋めてくれます笑。めちゃくちゃ時間の節約になります。


Sonara.ai 

Sonara.ai (automated job search & applications with AI) は、AIが自動的にポジションをピックアップして、応募してくれるツールです。インスタグラムの広告で見つけました。月20ドルの一番安いプランにしていたので、1日あたり2~3社のみの応募でしたが、それでも自分で応募するとなるとそれなりに時間がかかるので、時間の節約になりました。マイナスな点は、ピックアップの精度があまり良くなかったことです(Job descriptionと比較して自分の経験年数が全然足りなかったり、逆も然り)。あと、別で自分でマニュアルで応募済みのやつにも応募してしまったり。こういうことはあり得るので、ちゃんとモニターする必要がありそうです。残念なことにSonara経由のインタビュー招待は一つもきませんでした。今後、改善されることに期待。

Apollo.io

Apollo.ioは友人に教えてもらいました。LinkedInで相手のEmail Addressを調べられるGoogle ChromeのExtention機能です。LinkedInは職探しに有用なツールですが、リクルーターやActiveにLinkedInを使っている人しかなかなかDMを読んでくれないので、返信がこないことも多いです。対して仕事のemailはほどんどの人が平日はチェックしてるので、返信率が高いかもしれない、ということで使用してました。就活の終盤に少し使っただけですが、確かにEmailの方が返信率は高かったです。


ChatGPT

お馴染みのChatGPTは今では就活で使ってる人も多いかと思います。私はインタビュー練習で主に使いました。"Create sample Interview questions based on the job description"とChatGPTに入力し、Job descrptionも添付し、出力された質問リストを使って、友人とインタビュー練習しました。無料版とどれくらい差があるか分からないですが、有料版のChatGPT4.0を使ってました。企業に送るメールも見てもらって参考にしてました(コピペはバレるので参考にする程度で)。
他には、インタビューする企業のOverviewを教えてもらったり。
就活中にあった嫌なことも書き込んでChatGPTに慰めてもらったり。感情的なことを書いても、建設的なアドバイスをくれる良きアシスタントです。(そして私の個人情報は全て把握されてます笑)

Claude

Claude.aiはChatGPTと似たようなGenerative AIですが、Claudeの良いところは、添付ファイルを何個もつけられるところ!ResumeやJob descriptionをいちいちコピペしてチャットボックスに貼り付けないといけないChatGPTよりも便利に感じました。


まとめ

ビザサポート案件が少ないマーケティング系の職種に絞って応募していたのもありましたが、それでも、去年より企業のレスポンスが悪く、アメリカの採用市場の悪化を感じました。

今回の就活の思い出エピソードは、休日返上でインタビュー練習していた会社から、インタビュー開始5分前に、”やっぱりビザをスポンサーできないからインタビューをキャンセルしたい”とメールが送られてきたことです。その時は久しぶりに泣きました・・🥺しかし苦労をした分人に優しくなれるし、たくさん練習したことが次に生かされると思います。人生無駄なことなんてなくてどれだけrejectされても、everything happens for a reason! とポジティブに捉えることが、アメリカでサバイブするために大事だと、日々実感してます😃

最後に

次のRoleでは、Market Research (Quantitative & Qualitative Research), Project Management、Client Managementをやることになり、今からとってもワクワクしています。前職は少し違った職種だったのですが、今回は元々専門にしたいと思っていた職種に戻ることができました。今までのキャリアやアメリカ生活の中で、自分は日常的に新しい人と話していたいと分かったので、色々なクライアント企業(主にUSの製薬/ライフサイエンス企業)と接する機会が多い次の仕事は、私にきっと合ってるといいなと思っています。
MBA後の1社目、2社目に引き続き、今回ジョインする会社も、日本人ゼロの米企業です。今後もまた(!)サバイバルな環境に身を置きつつ、楽しみながら頑張っていきたいです。

MBA生の卒業後の進路は、high payな戦略コンサルティング・投資銀行・TechのProduct Managerが人気かつ主流で、Marketing系に行く人は少数派です。しかし、私が仕事選びで大事にしたいことは、朝起きて仕事が楽しみと思えること・自分が成長できてると感じること・友人たちの近くでNYCで働くこと・次の会社ではGC取得を目指したいので長期で働ける会社(=ライフイベント等で引っ越しもフレキシブルに行えるようリモートの会社であること)です。自分が何に幸せを感じるのか、人生の優先順位は何か、ということもじっくり考えた就活でした。ここまで実現させてくれた家族や友人やパートナーには本当に感謝しています。🌸

ご紹介したツールが就活生の参考になればと思います :)

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