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アメリカでレイオフされた

この話を記憶が鮮明なうちに、一番書きたかったのです。(そのためにNoteのアカウントを作った)
H1BというTemporary Work Visaで働く私が、アメリカの会社からレイオフされた、とても貴重で壮絶な経験だったので、備忘録を残しておきます。今から2ヶ月ほど前のことです。

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その日はリモートで自宅から働いていた。
事前予告は全くなかった。

私はMBAを卒業してから、現地のBoutique系のマーケティングコンサルティング会社で働いてました。

午前11時、マネージャーとTeamsミーティングで、新しいクライアントとのプロジェクトについて話していた。突然COOからTeamsにCallがかかってきて、普段かかってくることはないので何事・・?と思ったけど、そちらに出てから戻ってきます、とマネージャーに言ったきり、もう私が戻ることはなかった。
Teams Callに出ると、COOと他のExecutive memberがいた。神妙な雰囲気だった。そして、
We have some bad news…. Because of the financial situation, we have decided to lay off a number of people. Your employment will be terminated today. と言われ、自分がレイオフの対象になったことを伝えられた。
アメリカで働く以上、レイオフのリスクは常にあるのだけど、まさか自分が、と思っていたところはあって、言われた瞬間は頭が真っ白になった。

私は外国人で、アメリカ市民権や永住権を持っていないため、H1Bというビザで働いている。会社からスポンサーしてもらっている身であるため、その会社から切られたら、アメリカに留まれないことを意味する。なので、レイオフのことを聞いてまず最初に思ったことは、ビザはどうなるの?アメリカに残れるの?ということ。
それについては担当の移民弁護士と別途ミーティングの場が設けられることになった。

とりあえず、I really appreciated the opportunity to work at xxx. I enjoyed working with you and I met great people here. Thank you for your guidance. I hope I was able to contribute enough to the company… などと言って、私にとって初めてアメリカ企業で働く機会を与えてくれたこと、色々なことを学ばせてくれたことに対する感謝の意を伝えた(相当パニックになりながらもちゃんと言えた私偉かった…涙)COOも、たくさん貢献してくれてありがとう、と言ってくれた。

私はMBA留学でアメリカに来る3年前まで、海外に住んだことがなくて、でもいつか海外で働いてみたいと思っていた。英語力は自力でここまで叩き上げたとはいえ、ネイティブや帰国子女と比べたらまだまだ。それでも私の職務経験とMBAを評価してくれて、採用してくれた会社。長期的にアメリカで働けるように、ビザのサポートもしてくれた。何よりアメリカ社会で働くことや、マーケティングコンサルティングとして働く上で大事なことを学ばせてもらえたので、本当に感謝しかない。

たった5分弱のCOOとのCallを切った瞬間、社内のTeamsやイントラネット全部にアクセスできなくなった。社内の資料はもうひらけないし、チームメンバーにThank youのメッセージも送れない。

アメリカで働くことの怖さを感じた。

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長くなったので続きは次回書こうと思います!


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