フランスの自然の中で自生する薬用植物に触れてきました
久しぶりのnoteです。
週末の二日間、フランスのペリゴールの(鴨、フォアグラ、トリュフが有名な地方です)大自然の中で、野生の薬用植物を摘み、そしてそれを使ったクラフト作りのスタージュ(研修)に参加してきました。
エルボリストリのお仕事を初め、植物療法士として扱う植物は300種以上。しかし実際の植物を目にしたことがあるものはごくわずか。それも薬用植物園や、栽培されたハーブでした。
薬用植物を摘み取る時期は大体5月から始まります。時期によって開花を待ったり、または開花する前のものを摘みっとったり、実を収穫したり・・・と植物によってまちまち。タイミングを逃してしまうとまた1年待たなければなりません。ただ今年は5月晴れの日が少なかったため、多くの植物の開花が遅かったです。
こちらは野生のラベンダー(開花前)とジュニパー。ジュニパーの黒い実は生で食すことができます。爽やかな苦味が美味しかったです。
こちらはエルダーフラワー。花も葉も実も薬用で使用しますが、この時期はお花を摘み取ります。
花は摘み取ったら一晩くらい置いておきます。甘い香りにそそられて蟻が寄ってくるので注意。
今回はハーブビネガーを仕込みました。今度はシロップも作りたいなあ。
完全に開ききってからよりも、蕾が膨らんでもう少しで満開、というところで摘み取るのがベスト。
このほかにもLIERRE GRIMPANT(セイヨウキヅタ)、CONSOUDE(コンフリー)のバーム、クレイとローズマリーの歯磨き粉、リップクリームやシロップなどを作りました。植物の写真は載せきれないので、ぼちぼちInstagram @infophytoparis のアカウントでシェアしたいと思います。
帰ってからというものの、我が家のお庭にたくさん薬用植物が自生しているので、早速摘み取って色々仕込んでいます。この今だけの自然の恵みを皆さんに伝えたいので、なにかの形でシェアできないかと考え中です。オンラインでアトリエ中継とか?
当面のお仕事の目標は、東京で薬局開局!なのですが、欲を言えば今すぐにでも自然に囲まれた場所に家を買って民宿施設と野生の薬用植物の採集、アトリエや植物療法の研修をやりたい衝動に駆られています。
日本とフランス、また制限なく行き来できる日が来る日が待ち遠しいですね。
そして今回の研修では特別に古巣、エルボリストリデュパレロワイヤルのミッシェルピエール氏も参加。久しぶりにボスとゆっくりお話できました!
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