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こどもとうみ「大人の皆さん、夢中になって遊んだこと覚えていますか?」

 幼児教育の仕事に就いて、たくさんの子どもと出会い触れ合ってきた。子どもって遊ぶのが仕事だよね〜と大人は言うけれど、遊ぶってどんなことを指すのかな?Telacoyaの卒園証書は「子どもの仕事は遊ぶこと。あなたはTelacoya921の仲間たちと一緒によく遊びました。」という文章から始まる。

 「遊ぶ」を調べてみると、①あそぶこと。 なぐさみ(心がなごやかになること)。 ②仕事や勉強 の合い間。 ③気持のゆとり。2018/05/29 広辞苑より
このように記されている。

 しかし、更に古文で指す「遊ぶ」を調べてみると、以下のようになっている。 学研全訳古語辞典より
①神前での歌舞や音楽。神遊び。神楽(かぐら)。②山野で、狩猟・行楽・酒宴などをして楽しむこと。③詩歌・管弦や舞などをして楽しむこと。◇中古の作品の中の例は、ほぼこの意味と見てよい。④遊ぶこと。遊戯。娯楽。慰み。⑤「遊(あそ)び女(め)」の略。遊女。宿場などの宴席で歌舞を演じて旅人の遊興の相手をした女。 

 遊ぶ=楽器を嗜む=広い意味で楽しませることということのようである。

 楽器を嗜む人も、聞く人も楽しめることが遊ぶの語源。自分だけではなく、相手もいることなんだなと感じる。

 最近と言ってももう20年くらいになると思うが「遊べない子」というワードがある。おもちゃやゲームがないと遊べないとか、遊んでいてもすぐに飽きてしまうとか、遊べない=遊びこめない子が多いということである。
参考に佐々木正美先生の書いているものがあるので添付。

 https://mindsun.net/kyokai/comikare/asoberuko.htm

 

私は、ここから「遊ぶ」を「楽しむ」に変換して文章を書いてみる。

 子どもたちの仕事は「楽しむ」ことである。
 子どもたちは「楽しむ」天才である。
 「楽しんで」ばかりで大人のなる人もいる。
 そんな人を「楽しみ人」とも呼ぶ。笑
 毎日毎日「楽しんで」ばかりだ。

 なんだ!こんな人生最高じゃないか!笑
 
 要するに、そういう風にして育った大人が減っていることが原因だと思うのだ。

 だって「遊ぶ」を知らない、「楽しむ」を知らない、そんな親たちが子育てをしているのだ。遊んでばかりいないで勉強しなさい!と言われて育った人たちが親なのである。その親を育てた人がきっと「遊び」を、「楽しむ」を知らないのだろう。この連鎖を断ち切る時はいつなんだろう?

 Telacoya921の子どもたちは山や海や川で「遊び」続けている。道具は工夫して作ったり、何かを見立てたりして「遊び」続ける。終わりがない。笑
あまりに遊び込んでいて楽しそうなので、ずっとそのままにしていたら、やっと14時頃「お腹空いた〜」「お弁当食べよう〜」と言って来たことが何度かある。それは何も海山川で遊んでいる時ばかりではない。大雨で部屋で段ボールで遊びたいと始めた段ボールの家づくりで夢中になっている時も同じである。

 子どもたちは夢中になると、お腹が空いていることにも気づかない。そのくらい夢中になって遊ぶことを、楽しむことを存分にしてから大人になっていって欲しい。なんなら、大人になったって同じ。夢中になる時間を持っているのかな?今の大人は?

 Telacoya921のお父さんでもこんな人がいた。「子どもがお陰さまで外でよく遊ぶようになってくれたので、張り切ってボールや砂遊び道具、自転車などを持って公園に一緒に行ったのですが、拾った木の棒を振り回したり、それを持って走り回ったりするだけで、持っていったものを何も使ってくれませんでした。でも、物がなくてもこんなにずっと遊んでいられるんだ〜ということに感心しました。」と。

 このお父さんは夢中になって遊んだことがあったのか?忘れちゃったのか?みんな子どもだったんだから、夢中になって遊んだこと、楽しんだことあったはずだよね?

 思い出してから、子どもに言おうよ。「遊んでばっかりいると・・・」
楽しい人生になるよ!って。

To enjoy life, keep playing from childhood to adulthood 











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