こどもとうみ「茶髪でバーベキュー好きは保育士に向いていない?」
このところの保育士の逮捕に関するニュース。
吠えたいことがたくさんあるけれど、どうしましょう!
まずはこの保育園に通っているすべての子どもたちが心配。先生を好きだった子も、怖いと思っていた子も、保育園が好きだった子も、嫌いだった子も。真実がどこまでのなんであれ、この大人の騒ぎが子どもたちに何にも影響を与えないわけがない!
今までいなかったはずの報道陣が園の前に待ち構えているだけで。
兎にも角にも、どれが真実でどのような場面でどのように行われたのか?真実が分からない。当事者じゃないから。
「カッターで脅した」と報道されている。これを聞くと大人はいつか映画で見たようなカッターナイフを頬に当てられて「わかってんだろーなー!ん!!!!」てな場面を想像して、1歳児にそんなこと!!!!鬼だ!となっているのかも知れない。真実は分からない。私たち誰も。
もしかしたら、カッターを使って何か製作の準備をしていた時に、何かが起きて振り向きざまに「こら!」って言ったのかも知れない。
もしかしたら、ありえないが、前述のようなことを本当にしたのかも知れない。
どのことも真実が知りたい!と、この報道が始まった時から心から思っている。同業者として。
恐れていたのは、「茶髪でバーベキュー」「元ヤン」「家からも怒鳴り声」こういうどうでも良いオマケに尾鰭がついて飛び回ること。
このどれがいけないの?起きたことと関係あるの?
私の園では、私がまずは海に行きすぎて金髪だし、保育士には赤く染めている人も、ブルーも、くるくるパーマの人もいる。保護者にだって、いろんな人がいる。ママだけど丸刈りにした人、金髪に染めた人、パパだっていろんな色が入っている人、アシンメトリーの髪型の人。。。。。
この時代に「見た目で判断する」「起きた何かと結びつける」こんな古い報道をここぞとばかりにやっている。バカじゃないの?
どこが多様性だよ!今もなお、保育士は「黒髪、薄化粧、ネイルなんてもってのほか、清楚」でなければダメなのか?それって何故?それが「女性らしさ」だから?それが「母親」に相応しい見た目だから?それこそ偏見の極致!女性蔑視じゃないの?大事なのは「人間らしさ」じゃないの?
今や会社でこんなことしたらハラスメント事項だよ。
保育業界のレベルが低いのはこういう世の中の見方に合わせているからなのもある。いい加減変わろうよ!!!!
男性保育士にもキャラクターのエプロン付けさせて満足している保育園。本人はどう思っているの?何故エプロンなの?何故キャラクターなの?もしかしてスポンサーなの?
うちの若い子たちが合コン行けば「保育士なんです」「じゃ、子ども好きなんですね」「折り紙とか得意なんですか?」と言われると。この時点でマイナス80度まで冷めるらしい。当たり前だ!!!
好きだけでやってられるほど、甘くないんだよ!
毎日ピアノ弾いて、折り紙折って、子供と遊んでいるのが仕事じゃないんだよ!
こっちは命預かってるの。いっぺんにたくさんの命を。一瞬でも気を抜けないの。そして、その後のその子の人生まで考えての「今」を「愛」を持って全力で接しているの!
事務作業なんてはっきり言って監査に通る最低限やっておけば良い。やることには多少の意味があるから。多少ね。
でも、子どもたちの前に立ったら、全力で子どもたちに愛の目を向けて、向け続ける。その向き合う時間が、どんな時間よりも重くて大切な時間。
見守るなんて簡単に言うな!やってみれば分かる。見守ると言うことがどんなに大変なことか。大人の感情や、大人の考えじゃない。子どもたちの想いを汲み取って行動を見守る。本当に生半可に出来ることじゃない。
給食を何時までに食べさせないと、、、、
給食を残しては行けない、、、、
昼寝を絶対にさせなければならない、、、、
擦り傷だろうが怪我を絶対にさせてはならない、、、、
もっともっとと言う保護者の要望にどこまでも応えなければならない、、、
園長からも、保護者からもプレッシャーが来る日々、、、、
ただでさえ全力を尽くして目の前の子どもたちに、その先の人生も見据えて見守って、頭捻って考えているのに、その上で、その上に、こんなことを課せられている先生が多いのが事実。
園長も、理事長も、保護者も、保育士に向かって「だってプロなんだから出来るでしょ」なんて言われるのだったら、「プロ」に支払う妥当な金額をもらいましょう。
教育は聖域。金額よりも愛や熱意で支えられてきた。これまでもずっと。愛や熱意に値段をつけてよ。安全や管理だけで値段つけないでよ。
子どもは人間だよ。保育士も人間。
保育サービスって言葉が大嫌い!なんだよサービスって。サービスするお客様は誰?保護者?子ども?どんなサービスがお好みですか?
私の園では、保護者と園はサービスする側、される側という考え方はありません。と入園の際に伝えている。大事な大事な子どもを真ん中に、その子のためにどうするべきなのか?一緒に手を取り合って子どもを真ん中において考えられるのが、その子を取り巻く大人のすべきことだから。
私たちに足りないことがあればどんどん言って欲しい。
保護者に協力して欲しいことがあれば、どんどん伝える。
それが「子どもたちのために」必要なことならば。
私たちはプロ。子どもたちのためになることならば、どんなことにも惜しみなく動くよ。本当に子どもたちのためになることならば。
うちの園で今年の自己評価の際に使った格言
ジャン=ジャック・ルソー
「子どもを不幸にする一番確実な方法は、いつでもなんでも手に入れられるようにしてやることだ」
これについて書くこと。
子どもたちのためになることってなんだろうね。本当に!!!!!
やっぱり長くなっちゃった。これでも言い切れていない。スタッフにはやめろって言われたんだけどね。こう言うアップするの。長くなるから。
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