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私の占い武者修行

最近、占い界隈で「武者修行」が流行っているようです。
占いも芸事と同じく、実践が一番の勉強になります。
とはいえ占い習いたての方はなかなか有料での鑑定に挑戦しようとしません。
(気持ちは分かる。怖いですよね)

そのお尻を叩くために「武者修行」と言っているのかな?と思います。

私の占い武者修行は大学生の頃のことです。
タロット自体は高校時代に触っていたのですが、
時々友達を占うくらいで、あとは自分のことを占っていました。

ちなみに、はじめてのテキストはアレクサンドリア木星王先生の『タロット教科書』シリーズでした。
アマゾンのレビューとにらめっこし、考えに考えて注文したことをよく覚えています。
引越しで処分してしまったんですよね〜。やってしまった。
まさか後年、占いを仕事にするとは思いもよらず…。

はてさて、私は大学に入学しました。
学費は親が出してくれたのでよかったのですが(ありがとう!)、
問題はとても忙しい専攻だったために、アルバイトがあまりできなかったんですね。

しかも芸術関連の勉強をしていたので、舞台をよく観に行く必要がありました。
「良い公演も悪い公演も若いうちから沢山触れるべき」と大人は言うものの、
そんなこんなで舞台を優先していたら、とうとうお昼ごはんを食べる余裕がなくなってしまったのです。

ここでようやく占いの登場です。
私は学食で300円どんぶりを食べたかった。
それで1問300円でタロット占いをすることにしました。
「彼は私のことをどう思っているの?」で1問、
「これから彼とどうなるの?」でまた1問です。

西洋占星術に詳しい方ならご存知の通り、
芸術関連の勉強をする人は海王星が効いています。
我らが占いを司る海王星です。

やはり学友には占い好きが多く、
「占いやるけどやる〜?」
と声をかけるうちに、どんどん人が集まるようになりました。

初めは同じ学年の友達や身近な先輩を占っていました。
そのうち「〇〇科のアイツが当たる占いをやるらしい」と知らない人まで来るように。

これは本当にいい勉強をさせてもらいました。
事前知識なしでぶっつけ本番。
それでもちゃんと占いができる、ずいぶん自信になりました。

あと、占いが終わった後でも延々と相談のLINEをしちゃう人がいる、
そういうことも非常に勉強になりました。

この出来事は「私は人を救わない占い師です」と宣言するに至った基盤になっています。
クライアントとの境界線の確保は極めて大切なことですね。

こんな感じで、私は武者修行をしていました。
冬休みも頼まれて占っていました。

まさかあそこから仕事になるとは…。
遠くを目指して走って走って、そして元の場所に戻っていた。
そんな気持ちです。

これから占いを始める人に幸あれ!
占い、楽しいですよ。

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