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テイスティングコメントを的確にするためには。

テイスティングコメントが的確に出来るようになるためには、正しいカテゴライズが出来るようになることで、見違えるほど的確なコメントが出来るようになることを経験から知っている。

多くの人たちが疑問を抱いている、テイスティングコメントの的確さを改善していくためには、ある法則に則ったカテゴライズが構築できるようになることで改善することになる。
正確には、正しいカテゴライズが出来るようになることからの「マッピング」が構築できるようになることが重要である。
マッピングとは、脳内に記憶された香りの配置図のことである。

「はじめからマッピングを学べばいいことじゃないの?」
と思うかもしれない。しかし、それでは「ある法則に則った」という配置が出来ないため、まずは「ある法則」を感覚で感じられるようにならなければならないという理論である。

そして、正しいカテゴライズが意味することとは、フレーバーは折り重なるように幾つもの異なるカテゴリまたは同じカテゴリが、重なり合っている状態であるため、その折り重なるフレーバーという状態を脳が認識をすることが出来るようになることで、重なり合っているフレーバーのひとつひとつを感じられるため、重なり合うフレーバーをコメントすることが出来るようになるものなのだ。

フレーバーコメントが上級者と異なる理由は、折り重なるフレーバーの状態を一つのフレーバーだと脳が認識してしまっている状態では、いつまで経ってもテイスティング上級者と同じ目線でフレーバーを語れないものなのだ。

そのためには、折り重なるカテゴリの異なる、またはカテゴリが同じであるフレーバーの重なり合いを嗅覚で感じられなければならない。
そこで必要になるのが、正しいカテゴライズであり、その正しいカテゴライズという分析力が備わることで、脳はカテゴリの重なり合っているフレーバー情報を認識できるため、的確なコメントをすることが出来るようになるというロジックである。

そしてボクが述べる、正しいカテゴライズとは「合わせ技」である。
「合わせ技」と述べているのは、一つの素材のフレーバーを複数の情報に分解して覚える手法をとるためであり、一つの素材のフレーバーとは幾つもの情報が合わさりあって成り立っているため、その合わさっている状態でその素材のカテゴリそれと似ている素材の状態を判別するというものであるのだ。

複合的なフレーバー情報を理解するためには、主に香りの情報を分割し細分化した情報でインプットをする手法をとる。
そのためには、まず香り情報を分割することができなくてはならない。

アウトプット時には、細分化された香り情報の組み合わせから、適合する組み合わせの状態に導き判断しコメントをするという手法になる。
これは、テイスティング上級者が使う手法であることを長年テイスティングに向き合ってきた中で、上級者の目線を探りたどり着いた手法となっている。
複数のテイスティング上級者の目線を探ってきたことで、皆同じ目線でそういった手法を取っていることを認識できているため、そのフレーバー情報の分割された情報の一部から解説を頼めば、それを共通認識として説明してもらうことが出来るため、この手法はとても理に適っていることを認識している。
そして、この手法の利点は、経過時間と共に変化をしているフレーバーを、その変化を追いかけながらコメントが出来ることにある。
それが、香り情報を分割し細分化した情報の組み合わせでインプットをするという手法であり、このインプットの手法はカテゴライズの情報を含んだインプットであり、カテゴライズの情報を含んだ配置図(マッピング)と呼んでもいい。

しかし、この正しいカテゴライズが出来るようになるためには、取り組むための順序がとても重要になっている。感覚育成のためのロジックは、理解のための順序がとても重要だからである。
そのため、ボクがそのカテゴライズが出来るようになったのも20年以上の歳月がかかってしまっている。それはボクのような一般庶民が上級者の目線でフレーバーを感じられるようになるまでには、幾つもの感覚で、その目線を感じ取れるようにならなければならない壁があるためである。

テイスティングコメントを適格にするためのロジックは、フレーバー情報から、正しい位置に並べてカテゴライズと並行して配置図(マッピング)を構築することである。
その意味をフレーバー情報から感じ取れるようになることが重要なのだ。
すると、フレーバー情報の中に重なり合うカテゴリを感じられるようになり、それが感じられることで、コメントも適格にできるようになる。

マッピングとは、脳内に香りの配置図を構築することである。
この香りの配置図はある法則に則り、立体的に脳内に香りの配置図を構築していくことが目的となっている。
そのある法則という感覚を理解するためには、正しいカテゴライズにおける位置情報が含まれた配置が重要になっている。

これが、ボクが今まで20年以上に渡りテイスティングを学んで身につけた感覚というスキルであり、ボクはゼロから取り組み始めることになったことから、ボクはそのロジックを知っている。
その順序を理解している。

なので、同じ順序で学び歩んでいけば、誰でもカテゴライズが出来るようになり、テイスティングコメントを適正に出来るようになり、その上位スキルであるマッピングを構築することで、更なるテイスティング世界の本質に足を踏み入れることが出来るようになる。

それを成すためのトレーニングRoom「嗅覚を磨き、感覚を向上させ、感性を豊かにするための、トレーニングRoom」を、このnoteのメンバーシップにて伝えているのです。
興味がありましたら、日々のトレーニングを学び始めてみてください。


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