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国立国会図書館に納本しました

 文学フリマで頒布した『カラマーゾフの姪:ガチョウたち』を、国会図書館に納本してきました。

 西口から入館、案内された場所にある納本受付でベルを鳴らし、職員さんと会話しながら小さい書類を書くこと3分くらいで手続き完了。退館までの体感は6分でした。
(印刷/頒布部数や価格などを聞かれなかったので、受け付けてはもらえたけど裏で破棄されるんじゃ……と、半分冗談の不安を感じていますが)大学院の学友たちが大丈夫だろうと言っているので大丈夫だと思っておきます。
(職員さんも忙しそうだったので、廃棄可能性はありますかと聞く余裕や図太さが私にはありませんでした)

 日本史研究者が身近に多く、彼らが国会図書館に頻繁に行くため、組織/場所としては日常的に感じていたものの、自分の足で行ったのは初めてでした。
 地図から感じていたよりアクセスもよかったです。なんとなく平地にあるかと思っていたのですが、意外と山間の土地だったのかなという印象も受けました。
(地学・地理学・都市工学など素人の印象です)

 最初はなんとなく「広大だ……」と小学生並みの感想を覚えましたが、実際どうなのでしょう。アクセスがよいというのは、駅からそこまで遠くなかったという裏返しですし。
 確かに私が訪れたことのある国内の図書館の中では最大だったと思います。逆に東大の図書館も意外と小さいのかもしれないと思えました。尤も地下書庫という目に見えない世界が、それぞれどのくらいの規模なのかは分かりませんけれども。
 かといって大宮殿といった規模でもなく、「想像できる限りで一番大きい図書館」といった印象でした。上野の文化施設のような、東京の中では非常な空間占有面積だけど、これは国内最大なのだろうか……?といった感じでしょうか。

 国会図書館は、他の図書館と違って、日々増える出版物を災害などの「損失」が無い限り恒久的に保管し続ける図書館です。所蔵書籍を選別することがほとんどできません(私が納めた私家本のようなものは選択されるのかもしれませんが)。そうなると蔵書数は増え続ける一方です。
 具体的な数字は面倒なので調べませんが、出版物は日々増え、国会図書館に収蔵されるべきアイテムは減ることなく増え続けます。そうなるとどんなに広大な図書館でも、物理的な限界がチラついてきます。
 別に問題意識なんてなく、図書館経営のプロたちが十分に計画的経営をしていると思いますので、何の不安も持っていませんが、中の人達的にはどれくらい大変なのだろうとふと思いました。

 そんなこと思うのは、納本のために図書館周りを少し歩いたからです。納本窓口には、通常の入館口の南口ではなく、通用口・搬入口といった印象の西口から辿り着きます。なので正確な距離は分かりませんが、非常に雑に言えば1/4周はしたわけです。この移動が無ければ「広大だ……」という小並感でこの記事も終わったでしょうが、正直この記事の読者にどんな層を想定しているのかと言われると、全く誰も想定していない、8割は長い独り言ですので、そろそろ黙ろうと思います。
 貴重なお時間読んでいただいたのに、有益な話題が無く申し訳ありません……。

 今回納本した『カラマーゾフの姪:ガチョウたち』はnoteで連載しています。もうそろそろ終わりです。
 紙書籍版は残部がありますので、欲しい方はこの記事かX(旧Twitter)のDMに御連絡下さい。

 よろしければカラマーゾフの姪が無事に葬送されることをお祈りください。2030年頃の予定です。

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