【織々ノ記】#77 徹夜と食事
2023年5月19日
演習の発表準備が想像以上に進まず、なおかつ土日は文フリの準備と本番で時間がないだろうから、これはまずいと今日は徹夜で発表の準備に取り組んでいた。
なんとか当日に間に合うぐらいには進捗を出せたが、いい加減締め切り間近になって徹夜に頼る習慣を止めにしたい(Twitterでも、こういう生活を送っていた若手漫画家がぽっくり逝ってしまったという話を時々目にする)。
昔から徹夜と言えば、たいてい締切に追われて切羽詰まっているときで、例えばカラオケオールとかそういう若者らしい夜の明かし方をしたことがない。
だから、私にとってカーテンの間から漏れてくる朝焼けの光は、冷酷な死刑執行人と同じくらい無情なものに感じられる。今日も気付いたら6時になっていて、絶望した。
徹夜をすると命を削っている感覚をもろに感じるので、次に締め切りに追われる日がきても、できることなら徹夜には手を出したくないものである。
今日の夜は、久しぶりに早稲田で食事した。実家暮らしなので、基本的に夕飯は家で食べるし、院生になってからは、サークル活動の後に友人と一緒にご飯に行くということもめっきりなくなってしまった。
そもそも先輩も同期も後輩もみんなひと足早く社会人になってしまって、キャンパスに知り合いがまるでいないので、食事に行こうと思っても必然的に一人で行くしかないのである。
さらに言えば、ここのところずっと金欠に悩まされているので、おいそれと外食にも行けなかった。
ただ、最近はコロナ禍以前の暮らしも少しずつ戻りつつあり、人と触れ合う機会が増えてきた。創作活動も研究活動もとかく一人ぼっちになりがちなので、こうして食事したり語り合ったりする機会は非常にありがたい。
早稲田にあるお店で、ずっと行きたいと思いつつ、足を運ぶことができていなかったお店に、今日ようやく行くことができた。
明日は文フリの準備と発表の準備を両立させなきゃいけないので、大変な一日になるだろうが、久しぶりの外食に元気をもらい、何とか乗り切りたいと思う。
(了)