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長男と次男 23

まさかこんな日が

長男は、なんと高校の友達と卒業旅行に。
そんな日が来るなんて思ってもみなかった。
高校生で卒業旅行なんて贅沢な!とも思うが、
思い出は必ずこれからの彼を支えてくれる。

長男はよく「6年間無駄にした」と言う。
でも私は違うと思う。
そりゃ苦しい期間は長かった。
小学校も合わせれば約9年間。
でも最後は卒業旅行に行けるまでになった。

それは間違いなく、長男が
心の奥深くにある小さな火を、
細々と、でも絶やさずにきたからこそ。
こんな経験、なかなか積めない。

入学準備もいろいろ始まってきた。
入用の春だが、これもまた
「まさかこんな日がくるとは!」という気分。
スーツをお願いしたり、
オンライン説明会に一緒に参加したり。

長男本人は少し緊張しているらしいが、
もし「無駄にした」時間があると思うなら
今からいくらでも取り返せばいいし、
新たに作っていけばいい。


そう簡単にはいかない

中2最後の終業式。
学校に行くと次男は決めた。
あまり人に合わないよう少し時間をずらして
朝は車で送っていった。

車を降りるのに結構時間が掛かった。
諦めたように大きく息を吐き出し、
次男はなんとか学校に入った。
その後私は仕事に向かったが、
昼前に次男から帰宅の連絡があった。
親友と一緒に帰ってきて、その後遊んだらしい。

「良かったぁ、きっとご機嫌だろうな」
と予想しながら帰宅すると、
どうも様子がおかしい。
明らかに次男のテンションが低い。
何があったんだろうか・・・と思っていると
長男にチョイチョイと呼ばれた。

友達と会えて、遊べたのは楽しかったらしい。
でも、みんな頑張っているのに自分は何もできていないって、
思い詰めて辛いみたい。
さっき僕に少し話してくれたよ。

次男は長男に苦しい胸の内を明かしていた

・・・やっぱり親なんて浅はかだ。
経験をそれなりに積んではきたはずの私は
友達と会ったらきっと元気が出るね!と
単純にそう思っていた。

次男が楽しかったのは事実だろう。
でも、改めて学校に行くことで
中2が終わること、中3が始まること、
またそれ以上に思うところがあったのだ。

こないだ、人生相談の時間を1回持っていて良かった。
見守ってくれていることはすごく嬉しいけど
自分でもどうしようもなくなって
怒られたくなる時もある…
なんとなくそれもわかるんよね。
次男は僕より難しいと思うよ。

経験者ゆえの見解を長男からもらった

長男は、次男の複雑な気持ちを
代理で私に伝えてくれた。
長男に対して苦しい胸の内を
次男が明かせるようになったことは、
間違いなく大きな進歩なのだ。

親にいったい何ができる?
正解なんてなく、きっと寄り添うしかない。
歯痒いけれど、それが現実。
でもきっと、慌てず騒がず
いつもどんと傍にいる。
それを実行することが
今必要なことだろうと思う。

今さら焦るな、私。
寄り添うのは得意だろ?
ここまでもこれからも、そうやっていこう。
子供達が巣立つまで。


長男と次男 ー完ー

※「長男と次男」は、長男が回復してきたこと、
 現在に追い付いたことから、いったん完了です。
 とはいえ、絶賛次男は継続中ですので💦 
 発信は続けてまいります。
 今後ともよろしくお願いします✨


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