TORCH 能登半島地震 家屋修繕ボランティア 

群馬県在住。 令和6年能登半島地震で妻の実家にて被災。現在被害のあった家屋の簡易的な修…

TORCH 能登半島地震 家屋修繕ボランティア 

群馬県在住。 令和6年能登半島地震で妻の実家にて被災。現在被害のあった家屋の簡易的な修繕をボランティアで行っています。 このnoteは妻目線で書いています。

最近の記事

  • 固定された記事

【募集】あなたの気持ちを能登へ繋げます!大工ボランティアへ寄付しませんか

令和6年1月1日。私は能登での帰省中に被災しました。 感じたことのない大きな揺れ。幸いにも実家の家屋は無事でしたが、ガラスは何枚も割れ、家の中はぐちゃぐちゃになりました。 一緒に帰省していた私の夫は大工をしています。 高齢の母の部屋の、外に面したサッシが閉まらないと気づいた時、どうしたらいいのか・・と途方に暮れましたが、夫がすぐに直してくれました。 雨風が入ってしまう・・と不安になっていたので、本当に助かり、安心しました。 その後、普段生活している群馬に戻ることに。 戻っ

¥1,000
    • 7月の活動報告−2

      珠洲の正院町で建具を直していると、ちょっと強面の地元のサッシ屋さんがちょうど仕事に来て、二人で休憩中にお話しする機会がありました。 サッシ屋さんは自宅も会社も津波の被害があり、床上浸水し、ご自身で床を剥いで基礎の中に入り込んだヘドロを掻き出したそうです。 それでもまだ臭いが残っていて、いまだに慣れることができないとおっしゃっていました。 お話を聞いていると、実はもともとは建具屋さんだったとのことで、今もサッシの工事の際についでに建具を直すこともあると。 僕は建具屋さんでは

      • 2月‐7月 収支内訳報告

        皆さんのご支援のおかげでボランティア活動を継続することができています。 ありがとうございます。 今後ともサポートをどうぞよろしくお願いいたします。 【寄付金】 5月 40,000円 6月 120,000円 【寄付金支出内訳】 *2月から6月は活動費のほとんどを日本財団様の助成で賄わせていただいておりますが、一部使用させていただいた寄付金につきまして下記にまとめました。 ◎2月 ・材料費 10,584円 ・燃料費 10,885円 合計 21,469円 ◎4月 ・家電購入

        • 7月の活動報告-1

          ★今回からの7月の活動報告は、髙橋宏誌の記事です。 2月から6月まで、自分自身での持ち出しや寄付金で活動させていただいておりましたが、5月に日本財団様より助成金を受けられることが決まったので、2月から6月まで遡って日本財団様の助成金で今までの活動費のほとんどを賄わせていただき、一部寄付金を使わせていただき活動してきました。 2月、5月は個人での活動だったので、段取りや、どういう風に作業を進めていくか自分で決めてきましたが、今回初の団体戦。 NPO団体の中での動きってどんな

        • 固定された記事

        【募集】あなたの気持ちを能登へ繋げます!大工ボランティアへ寄付しませんか

        ¥1,000

          愛情

          友達から、家の壁に隙間が空いているのを埋められる?と依頼された。 中高一緒だった友達で、その子のお父さんは私の高校の部活の顧問でもある。 2月に、夫だけ行って先に修繕を始めていた。 私は先生には15年くらい会ってなくて、2月に先生に夫だけ先に行きますって電話したところ、お前も顔を見せろ、と言われていた。 そして5月に久々の再会。先生は何にも変わってなかった。私は変わってないけど顔がちょっと丸くなったなあって言われた。2月に高校時代お世話になった方にも顔が丸い顔が丸いと言われ

          ほっとするもの

          5/2、輪島塗の輪島キリモトさんが仮設工房の建設のボランティアを募集していたので、これは行かねばと思い行ってみた。坂茂設計事務所の設計の工房とのこと。 もともと坂茂さんは気になっていて、2月にキリモトさんの工房を坂茂さんの設計事務所さんが建てられたのをインスタで見たときに、今度輪島に行ったら見てみたいと思っていた。 それと3月にNHKのプロフェッショナルに桐本さんが出ていた回を夫と見ていて、2人とも桐本さんに感銘を受けていたこと。だから参加する一択だった。 桐本さんからは

          釣りをするくらいには

          以前、戸の建て付けを直したり壁を直したりしたお宅が、もうちょっと直して欲しいところがあるとのことで再訪。 引き戸が閉まらないとのことだった。 実家もそうだけど、昔は冠婚葬祭も家でやったから、家の間取りはたくさんのお客さんが来る仕様になっている。ちょっと前まで地域の祭りの日は家にたくさん人を呼んで御膳を並べて・・ってやってたけど、高齢化の上コロナで壊滅したんじゃないかと思う。 このお宅も、とても広いのに核家族化しているので、使っていない広いお部屋が何部屋もあり、そこの戸が閉ま

          安心できるように

          「車庫の梁を入れて欲しい(可能な範囲で)」との依頼。 梁はさすがに個人ボランティアのレベルを超えている?と思ったが、ひとまず下見に。 そしたら何本かある梁のうち一本が床に落ちていた。 とりあえず下見だけと思ったけど、緊急だし、できそうだということですぐ作業に入った。 元の場所に入れようとするも、建物が揺れて戻ったのか全然入らなくなっていた。 そこの家主さんと一緒に持ち上げ、おっきいハンマーでガンガン叩いても全然入らない。 夫は長年やってるだけあって現場慣れしており、私なんか

          想像できないことばかり

          家の近所は、言っても戸が閉まらない程度? 不便とはいえ、玄関とか重要な箇所じゃなければ、まあ、なんとかならないことはないのかなあ・・・と私は思っていた。 次の現場は、区長さんの作ってくれた要望メモには「車庫に筋交を入れてほしい」とある。 筋交入れるくらいなら、ボランティアでやれないことないか・・と夫。 下見に行ってみると、 あ、さっき言ってた、そんなに被害大きくない風の発言、やっぱり撤回!!! となった。 外からぱっと見はわからないんだけど、中に入ると全ての柱が斜めにな

          少しだけ前を向けるように

          2軒目 次のお宅は、戸が閉まらない箇所が何箇所もあるお宅。 キッチンに通じる引き戸、トイレの戸、玄関からすぐ見える戸に着手。 場所によって様々ではあるけど、鴨居が下がってきていたり、敷居が上がっていたり。 鴨居が下がっている箇所は戸の上を少しカットしたり、鴨居自体を電動カンナで削ったりしていた。 戸をちょっと削ることは、素人目からすれば、例えば柱を立てたりするより簡単な気がしてしまうけど、もう完成しているものをカットするのはだいぶ気が張るらしい。 トイレの戸付近は、今回

          直したい大切なもの

          2024.1.1 年末年始に、群馬から実家のある能登に帰省中に被災した。 避難所生活を数日送り、金沢に戻ってからは孤立地区に物資を届けるために能登にまた行ったりなどしてから群馬に戻った。 夫がフリーの大工なので、2月になってからボランティアに行くことにした。 個人で動くので、個人でできる範囲のお困りごとに対処することに。 実家は能登町。輪島や珠洲に比べると被害が少ない。 とはいえ能登町はまだまだ断水中の地域もあるし、応急危険度判定で「危険」の赤い紙が貼られている家もある。