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舞台時代の気づき「自分を出す」こと

私がまだ10〜20代だった頃。
自己表現が好きで、6年ほど舞台に立っていた。
小さな劇団だったが、自分なりに楽しんでいた。

ある時、色々な劇団から主役級の出演者を集めて
お芝居をする企画に誘われた。
それはバーター的なもので、その他大勢役だったが
私はとても嬉しかった。
すごい人たちの中で、同じ舞台に立つ経験ができることが嬉しかった。

稽古中、1人の役者さんが来られず、その代役をすることになった。
とても好きな役で、役者さんも魅力的な方だった。
私は実際その時、その役を深めるよりも役者さんの真似をしようとしていた。
終わったあとは高揚感と共に、なんだかモヤモヤした気持ちが残っていたのを覚えている。

モヤモヤは、「自分らしさ」を出したかったのかなと今は思う。
自分らしさを追求しきれなかったことと
魅力的な演技に引っ張られ、中途半端になってしまったことに、なんとなくモヤモヤ感を感じたのかもしれない。

うまくいかなかったな、やっぱりだめなんだな
この人に近づくことはできないんだ
と諦めることが多かった時代。
今だから「そうか、最初はそれでよかったんだ」
と思える。

最初は、真似からでいい。
そこから自分らしさを追求していけばいい。
自分を諦めなければ、道がひらけていくんだな
と、じんわりと自分の中に気づきがある。

また、新しいことを始めようと思う。
それは、新しいことというよりも、思い出したことかもしれない。
自分とは何か?という内省、発見につながる経験を楽しみたい。

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