若者は知っている

「新入社員なのに、そういうの分かるんだね。」
入社してから何度か言われた台詞だ。
(これは嫌味とかではなく、会社の事などを話しているときに自然な流れで先輩が言うことを想定してもらいたい)

先日、母と議論したこと。
今の若者(体感35くらいまで)は、いわゆるオジサンオバサンが考えている以上にフラットな目で、もっと言えば冷めた目でヒトを見ている。
社内や上司で権力者だったり凄そうでも意外と大したことないじゃん、ってすぐに気がつく。

母が小学生の頃、先生やお医者さんは今よりも断然「逆らえない偉い人」だったという。
だって、なり方が分からないから。
そもそも、当時そういった職業に就ける人はきちんと高校、大学で教育を受けることができたというのが大前提で、
大多数の人はまずその世界を知らない。
だから自ずと圧倒的に知力も世界も広いし、例え間違っていても受け取る側は善悪の判断が難しい。口応えなんて以ての外だ。
会社の上司にも同じことが言える。

ところが、物心ついたころには「検索する」ことが当たり前な私の世代は、割と早めに先生ってだけですごいとは限らないと気がつく。
よっぽど特殊だったり狭き門な職業以外は、大体なり方もレベル感も、抜け道も知ることができる。

だから、位的に高いことより優先して人格や学歴以外の能力を評価する。
その点への敏感さと機敏さは、刷り込まれた思想や環境からオジサンオバサンの比にならないくらい鋭い。

まとめると、「何となくすごい大人」の存在が顕在化しやすいってことだと思うんだけれど。じゃあそういう大人にならないためにはどうすればいいのか?

これを考えるのは今年の課題だな。


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