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もうVRで五輪開催すればいいのにと思ってきた 【新譜】Angelus Apatrida『Angelus Apatrida』

本人の資質とか良識とかを求めてはいけない方なので公の場に出ないように周りが止めないとね。

さて、スペインのスラッシュメタルバンドAngelus Apatrida(アンジェラス・アパトリーダ)が3年ぶり7枚目となるセルフタイトルアルバムを2月5日にCentury Media Recordsからリリースした。

活動歴は20年を越えるベテランで2010年からは名門Century Media Recordsに所属。2、3年ごとにアルバムをコンスタントにリリースし、メンバーチェンジもないという盤石なキャリアを重ねている。

アルバム制作の背景

前回紹介したASPHYX同様、この作品はコロナ禍の中で制作されている。いわゆる異常事態の中で作られたものと言えるがこれが「異常」と思える感覚を果たしていつまで維持できるものか、、

スペインの新型コロナ被害状況だが感染者は290万人、死者は6万人。残念ながら世界で7番目に感染者が多い国だ。そして他国同様、いわゆる第三波に襲われている最中である。(21年2月現在)

スペインではロックダウンも実施されるなどバンド活動はおろか日常生活にも支障があった事と思うがメンバー達はインターネットを介してコミュニケーション、楽曲のやりとりをした。そしてロックダウンが解除されたわずかな期間を利用してスタジオ入りし本作を完成させた。

ギタリストのギエルモは「音楽は俺の怒りを解放する手段だよ」と語る。分かるわー。世間とやらが十二分に怒りの燃料を投下してくれるのよね。

彼のフェイバレットバンドはパンテラ、テスタメント、セパルトゥラ、エクソダス、オーバーキル。うん。一緒に酒呑もう。

バンドメンバーは1970年後半から1980年前半生まれ。ワタクシLOOSTと同世代である。どうりで好みが被る訳だ。

▼「ダイムバッグリスペクト!」なギターのギエルモは1983年生まれ。

いずれにせよそんな中でもクリエイティブ活動を止めずアートを我々に提供してくれるアーティストには心から感謝したい。正直最近はサブスクで済ませてしまう事が多いのだが少しでも助けになればと思うので3月に出るCDも購入させてもらおうと思う。日本版ボーナストラックにはSLAYERのカヴァー曲「ジ・アンチクライスト」(また良い選曲しやがる)が収録されるようなのでそれも楽しみ!

曲目リスト

(太字がおススメ曲)

1.Indoctrinate→アルバムのオープニングを飾る疾走ナンバー。なーんかに似てると思ったらパンテラのFUCKING HOSTILEだったw ちゃんと呼吸する間を持たせたグルーヴと地を這うヘヴィなベースがGOOD!


2.Bleed the Crown

3.The Age of Disinformation→強固なリフを土台にしつつクレイジーなギターソロがカットインする好曲。「偽情報の時代」と題した本作はフェイクニュースやプロパガンダに翻弄される現代を生きる我々に疑問を投げかけている。

4.Rise or Fall
5.Childhood's End→ハードコアテイストも纏った疾走ナンバー。このバンド、メロディもしっかり忍ばせてるところが憎い。この曲のようなBPMが一番高揚感を感じる。
6.Disposable Liberty
7.We Stand Alone

8.Through the Glass
9.Empire of Shame
10.Into the Well→ガトリング砲みたいな殺傷能力高めの刻みで始まり金物もジャンジャン鳴る、アルバムの最後を飾るにふさわしいキラーナンバー。フィアファクトリーからの影響を感じさせるね。

しかしPV多いな。この辺りはさすが大手Century Mediaという感じ。

今作の特徴

・今作は名将Zeussがミックスを担当。スラッシュ、ハードコアからニューメタルまで手掛けるZeussならではバランス感覚が発揮されている。

・アートワークはGyula Havancsak(読めん)が担当。アナイアレイター、ディストラクション、アクセプトなんかのアートワークを手掛けた実績がある。バンドは3作連続で彼を起用。

自作国内盤帯

CDショップでの試聴って楽しかったよね。

前回来た時から中身入れ替わってるかな?というワクワクとか、店員さんのコメントやおススメ曲を読みつつ曲を繰り、CDを手にとり裏ジャケみて帯みて、「ふむふむ解説は〇〇さんか。これは買いだな。」とかね。

で、急ぎ足で帰宅してCDデッキにディスクをセットして。輸入盤はビニール剥がしづれーなーとか(笑)

そいで解説読みながら聴き始めるんだけど気付いたら放り投げてヘドバンしててね。

懐古厨にはなりたかないし配信サブスクの便利さは素晴らしいけど、あの頃の楽しみは他には代えがたい大切な価値があった。

そんな事を思いながら今回も帯自作してみました。

2月5日は他にもフ―ファイターズやコルピクラーニが新作発表してますね。

あ、そういえば先月から悪友と一緒に、音楽について語る配信番組を始めました

ラジオトークっていう無料アプリやspotifyで聴けます。良ければ聴いてみて下さいな。

番組 #道元・激音くんの悪童トーク #Radiotalk
https://radiotalk.jp/program/69092

それではまた。【LOOST】

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