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レイトスターターのレッスン記


2/23 チェロレッスン日🎻

「旦那のお義父さんが亡くなったんです。
お義父さんの事は好きだったんですよ」

と、軽く嫁いだ時の経歴を話しただけで、
「苦労したんですね」
と察してくれる。

そういうところが好き。
他の人には見えないところを突いてくる。

https://note.com/kao777/n/n6f1d237b06c8


 同時に、先生の前で弾くのはかなり緊張する。

かっこつけたいのに、自分のダメさ加減も全部見せる様だから。

今日も楽しかった!

レッスンが楽しいっておかしいと、楽器仲間に言われた事があるけれど。

気がつけば、たった3小節で、1時間半以上も一緒に遊んだ。

遊んだ、という表現はレッスンだから正しくは無いだろうけれど。

いつも新しい遊びを思いついてくれ、
一緒に遊んでいたら、時を忘れて何時間でも過ぎてしまいそうな感じ。

ここ、3回続けて持って行ってみてるのは、「タイスの瞑想曲」。


もう少しで出来そうな気がするのに、
弾ける!と思えるまでに行けていない。

もうちょっとなのに、その、もうちょっとが、とても遠いところにある気がする。

「音大生でも練習するレベルだよ、焦らないで」
「何年もかかるものだよ」
と励ましてくれる。

頭の中に聞こえている音の様にならないから、自分の出来にイライラする。

合間に、別の曲の楽譜を見せて遊んでくれた。
出来るんじゃない?
一行でも弾いたら良いよと言ってくれる。




他にも、先生が学生の頃弾いたりした楽譜をいくつか、初めて見せてくれた。

それは少し、羨ましい気がした。

難解な曲を朝から晩まで練習する事が出来る環境。

もしも若い頃に私が、将来チェロを始めて好きになると知っていたら、そんな学生生活を送ってみたい。

アラフォーの、随分大人になってチェロを始めるまで、チェロは見たことも聴いた事も無いし、
まさか自分がチェロを弾くなんて、想像したことも無かった。

「いいなー。私もそんな生活が送ってみたい」

やっと先生と会えてからも、生活の為の仕事に追われ続けている。

「そういう人(生活を支えてくれる人)を見つけてください」
とさらりと言うから、後からふと思い出しても可笑しい。

だって私、結婚してるんだもの。

でも、そういう人がいたら良いなとも思う(爆)

「で、チェロはネットで買って初めて本物を見たの。

こんなに大きくて驚いて。
押入れに隠せない、どうしよー、旦那に内緒に出来ない、
何とかしなきゃって始めたのがきっかけ」

と言うと
「ネットで買ったんですか」
「大きな段ボールで届いたの?」
と、めちゃウケていた。

そうだよねー
子供の頃からきちんとアカデミックに勉強してきた世界にいたら…

チェロをネットで買ってみようなんて思いつかないかも??



レッスンは、曲をどう弾くかというより、
身体をどう使うか、という事をずっと見せてくれた。

一つ、二つ、
身体の使い方で新しい宿題をくれた。

「それ、例えば本番の時もそうして良いの?」
と聞くと、
「本番の時も。今日からやって。これから何ヶ月もやって」
と言う。

やってみたら、ヴィブラートどころか、音程を取るのすら危うくなった私を見て笑う。

なんだか、子供の頃雑誌で見た、ジャッキー・チェンの練習方法を思い出した。

水を張ったお皿を身体のあちこちに置いて、こぼさない練習だったか。

それとか、頭の上にりんごでも乗せたまま踊り続けられるバレーリーナーを想像してしまう。

悔しいから、練習するよ^ ^

#チェロ弾き  
#弦楽器
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