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#52.「あなたのためを思って言ってるんだからね!」という発言はだいたい自分本位

人の為と書いて「偽」と読む。

金八的なフレーズでそのようなものを聞いたことがある。相手のためを思って行うことは、自分自身の主観的、利己的な面が含まれている上、相手にとって、物事の本質から乖離してしまう結果を引き起こす。だから真実に背くため偽りとなると言いたいようだ。

ここで疑問なのだが、人「の」為となっているが、この「の」ってどこから持ってきてるんだろうか。別に漢字の中にひらがなの「の」なんて入っていない。誰が勝手に付け加えたのだろうか。無理矢理過ぎないか。こういうところが細かいところが気になってしまう。

もしそのまま繋げるなら「人」と「為」だから「人為」となる。人為の意味を調べてみると「自然の成行きのままでなく、人手が加わること。人のしわざ」。

つまり「人為=偽り」ということになれば、相手のためであろうが、自分のためであろうが、対象を問わず人間の行動全てが、真実に背くことになる。

確かに人間は生きてるだけで腹が減り、動植物を食料として食い尽くし、社会生活のために環境を大々的に破壊している。人間以外の存在にとっては大きなマイナスでしかない。これを真実に背くと言われれば、その方が納得はできる。身近なところでいうと、私が部屋で生活しているだけで勝手に埃のゴミが溜まっていく、部屋の中で動くだけで空気を汚しているのだ。部屋をきれいに保つなら私が部屋にいない方が良いのだろう。

終わりに

では何のために人間は生きているのか。生きていくとしたらどのように生きるのが、「偽り」にならないのだろうか。「偽」の逆の意味の「真」を人間に付けると、「真人間」になる。意味としては真面目、まともな人間ということ。人間社会ではなくこの世にとっての真面目、まともとは一体なんだろうか。そんなことを考えてる年の瀬。

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